“雪国ならではの事情”で死にかけた 北海道のボロアパートに住んでいた小学生のころ、真冬のお風呂で意識がなくなったワケ(1/2 ページ)
「浴室から出た途端、意識を失いました」。
ねとらぼ読者から自宅で起こった危険な出来事を伺う企画「うっかりおうちで死にかけた」。今回は「“雪国ならではのトラブル”で、お風呂で意識がなくなった」という体験談を伺いました。
ある年の冬、お風呂から「さぁ出よう」と思ったら……
約30年前、小学生だった私は札幌に住んでいました。まぁまぁボロいアパートで、お風呂にはガス湯沸かし器(風呂釜の隣でガスを炊いてお湯を沸かすタイプのもの)が付いていました。
真冬のある日、夕飯後に“まだ保育園”な年齢の妹と一緒にお風呂に入っていたときのこと。ちゃんと肩までお湯につかるのを嫌がる妹を若干無理やり沈めながら自分もあたたまって、「さぁ出よう」と思ったら……。
浴室から出た途端、意識を失いました。
――― いったい何が起こったんです?
原因は一酸化炭素中毒。お風呂にガス湯沸かし器が付いていたと言いましたが、あの日は煙突が雪で詰まっていたとかなんとか。
「一酸化炭素は臭いがしない」って本当なんですね。まったく気付きませんでした。
※編集部補足:30年前のお話とのことですが、現在でもガス機器を扱う企業や自治体のWebサイトなどを見ると類似のトラブルが紹介されていることが。例えば、根室市では屋外に通じる給排気筒を用いるFF式石油ストーブについて「排気筒が雪に埋まった状態で使用すると、不完全燃焼を起こし、発生した一酸化炭素が室内に流入し……」と注意喚起しています
幸いなことに(?)、脱衣場的なものがなく浴室から直にリビングにつながっていたので、親はすぐ私の異変に気付き、救急車を呼んで、入院。
入院期間は確か一週間程度だったと思います。巡回でやって来たお医者さんに「あと一歩遅かったら死んでたよー。よかったねぇ!」と笑われたり、「気絶したときにおしっこちびってたよ!」と父親に笑われたりして、精神的に死ぬかと思った出来事でした(二段オチ)。
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