ミニ四駆を“ギヤなし”に改造した動画が、驚きの結果となっています。そもそもギヤなしでまともに走るのか……と思ったら、めちゃくちゃ速い!
この動画を公開したのは、「ためにならない」の投稿者名でさまざまな動画を投稿しているてちさん(YouTube/ニコニコ/Twitter)。ギヤの解説から始まり、話が(意図的に)横道にそれた結果生まれたマシンとなります。
動画での解説によると、ギヤは「タイヤが1回転したときにモーターが何回転するか」を表す“ギヤ比”が重要とのこと。ギヤ比が5:1のように“大きい”ものほど加速性能とパワーが高くなり複雑なコースに強く、ギヤ比が、3.5:1のように“小さい”ものほど最高速度が高くなりシンプルなコースに強くなります。なるほど、ためになる。
……ということは、ギヤ比1ならもっと速く走れるのでは? というシンプルな極論から、マシン制作がスタート。ギヤ比1ということは、モーターが1回転する間にタイヤも1回転します。つまり、モーターにタイヤ直刺し。ダイナミック過ぎる。
こうして出来上がったマシンが、名付けて「軽量ダイレクトドライブ型前輪2輪駆動式ミニ四駆」。四駆なのに名前の時点で「2輪駆動」と言ってしまっていますが、「気にするな」とのことです。
これをいざ平たんなコースで走らせてみると……ちゃんと普通に走りました。そしてタイムは、ギヤ比3.5:1では3周5.46秒だったのが5.35秒とちゃんと早くなっています。逆に、アップダウンのあるコースでは、ギヤ比3.5:1では6.68秒だったのが7.26秒に。理論通り遅くなっています。
これに最高速度重視な「軽量」「高出力モーターと電池」「小径タイヤ」のカスタムを施し、走らせてみることに。するとそのタイムは、3.36秒になりました。は、はえええ!
むちゃな改造と思われたましたが、てちさんがオチに困るほど理屈通りにちゃんと走る結果になったギヤなしミニ四駆。平たんでシンプルなコースを走らせる際には、大いに参考になりそうです。
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