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北大阪急行「延伸開業時期」決定! どこまでできているの? 地下20メートルの新駅「箕面船場阪大前駅」じっくり見てきました(3/4 ページ)

禁断の「通電前のサードレール」も触っちゃいました。

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【禁断……!】通電したらもうできない 北大阪急行線のレールに「触れて」みた

 ホームの北端まできました。その先の箕面萱野駅方面は、地上から開削し、中にトンネルを入れて埋め戻す「開削トンネル工法」で作られました。トンネルも四角い箱型になります。深度約20メートルの箕面船場阪大前駅から、線路はグッと上って地上へ出て高架となります。延伸部の線路延長約2.5キロのうち高架区間は約0.8キロ。終点の箕面萱野駅は高架駅です。

北大阪急行電鉄南北線延伸線
箕面萱野駅方面は開削トンネル工法にて。トンネルも四角くなって地上へ出る
北大阪急行電鉄南北線延伸線
高架駅である箕面萱野駅の完成イメージ(画像:北大阪急行電鉄)
北大阪急行電鉄南北線延伸線
線路わきに点々と置かれていた三角コーンがちょっとシュール
北大阪急行電鉄南北線延伸線
ライトアップされ……まるで何かを訴える現代アートのようだった

 北大阪急行電鉄南北線は第三軌条方式。第三軌条(サードレール)という電気を流すレールをもう1本置き、電車はそこから集電靴(しゅうでんか)で集電して走ります。車両のパンタグラフと天井への架線設置がない分、トンネルを小さくでき、建設費を抑えられるメリットがあります。構造もシンプルで断線の心配なども低減できることから、日本の地下鉄の多くで採用されています。

北大阪急行電鉄南北線延伸線
(参考)第三軌条方式を採用する日本の地下鉄路線(出典:日本地下鉄協会Webサイト
北大阪急行電鉄南北線延伸線
集電のための3本目のレールも既に敷設済み
北大阪急行電鉄南北線延伸線
サードレール(右端)は走行用の線路より少し高い位置にあるんですね。工事中でまだ電気は通っていません。「通電」したら確実に、私たち部外者の立ち入りは許可されないことでしょう

 お! カバーを“取り付け中”のサードレールもありました。サードレールには直流600〜750Vの高電圧が流れます。天井高くにある架線方式と違い、メンテナンス時や、誤って線路に落下したときなどに触れてしまわないようカバーも付けられます。

北大阪急行電鉄南北線延伸線
カバー“取り付け中”のサードレールの様子
北大阪急行電鉄南北線延伸線
「まだ電気は流れていないので、線路を触っても大丈夫ですよ」とのことなので、走行用レールに触ってみた。ひゃー。開通したらもうできない

 北大阪急行電鉄 南北線延伸線は2023年末(2024年3月まで)の開業が決定(詳細開業日は後日告知)。北大阪急行電鉄南北線と大阪メトロ御堂筋線内を運行する北大阪急行9000形「POLESTAR II(関連記事)を新たに3編成増備予定とのことです。開業……今から楽しみですね。

北大阪急行電鉄南北線延伸線
箕面萱野駅東側のイメージ図。緑も多い場所。奥には大型の商業施設もある(画像:箕面市)

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