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スイッチバックとループ橋がそろう「鉄道漫画の聖地」! 絶景「奥出雲」、熱烈スイッチバック鉄が企画した「鉄道マンガ展」に行ってきた月刊乗り鉄話題(2022年11月版)(4/5 ページ)

わっ、もうすぐ終わりだ。面白かったからみんなも行ってみて! 木次線乗ってきて!

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紅葉真っ盛り 鉄も、車も、空からも「奥出雲」「木次線」「おろち号」を楽しむ簡単な方法

 ファンの皆さんには、やっぱり現地で観て体験してほしい。なぜならばこれから最終日にかけて、出雲坂根スイッチバックや奥出雲おろちループは紅葉が最盛期を迎えるのです。すばらしい旅になること間違いなし。というわけで、ざっくりと現地への行き方を紹介します。

木次駅の名物、きすきが“き好き”で「き♡(ハート)」になっている駅名標。ラブリーすぎる記念撮影スポット
木次駅の名物、きすきが“き好き”で「き♡(ハート)」になっている駅名標。ラブリーすぎる記念撮影スポット

 関東圏・東京〜静岡あたりにお住まいの人は、憧れの寝台特急「サンライズ出雲」(関連記事)を使って夜に出発するのがおすすめ。サンライズ出雲で宍道駅まで。そこから木次線に乗り換えられます。スイッチバックを通って、三井野原駅に14時8分ごろ着(時刻表は2022年10月取材時のもの、以下同)です。

 関西九州圏・山陽新幹線を使える人は、岡山駅で特急「やくも」に乗り換えると宍道駅まで行けます。新大阪を6時50分発のさくら543号に乗り、岡山から「やくも3号」に乗り換えると、三井野原到着はこちらも14時8分ごろです。博多発6時ちょうどの「のぞみ2号」も岡山でこの「やくも3号」に乗り継げます。

 観光列車「奥出雲おろち号」もぜひ乗っておきましょう。来年2023年度で廃止になるので乗り納めはお早めに。2022年は10月14日から11月23日まで毎日運行しています。日曜休日は出雲市駅8時45分発、三井野原駅12時8分着です。平日は木次駅発になるので、出雲市、松江駅から朝の列車に乗って宍道駅、さらに乗り換えて木次駅へどうぞ。

三井野原駅から道の駅 奥出雲おろちループまで徒歩15分。道のりは平たん
三井野原駅から道の駅 奥出雲おろちループまで徒歩約15分。道のりは平たんでのどか

 空路を使うならば、出雲空港があります。空港から宍道駅までクルマで約10分。出雲空港からレンタカーを借りて行くのもいいでしょう。道の駅奥出雲おろちループまで約1時間です。

 ちなみに陸路は、東名川崎インターからだと東名高速、第二東海自動車道、中国自動車道を経由して約10時間。休憩を入れて11時間。これもこれで楽しい旅です。

 ともあれ、皆さんには木次線に乗って欲しいなあ。乗りたいでしょう? そんなあなたには「奥出雲町営のレンタカー」もお勧めです。木次線出雲三成駅に予約制の町営レンタカーサービスがあります。料金は6時間4620円、12時間5610円、24時間6600円(軽自動車)など。返却は提携先のレンタカー店でも可能(松江返却は無料、出雲返却は追加料金あり)です。これにすれば良かった……(笑)。

片道バスもある。スイッチバックも体験しやすい
片道バスもある。スイッチバックも体験しやすい
鉄道マンガ展が開催されている鉄の彫刻美術館
鉄道マンガ展が開催されている鉄の彫刻美術館
鉄の彫刻美術館の隣に宿泊施設(三国ロッジ)もある 1室最大7名×3室。今回、筆者はここに泊まった。道の駅閉店後は飲食店なし。室内にミニキッチン、電子レンジはあり。最寄りの24hコンビニは出雲横田にあり(クルマで約20分)
鉄の彫刻美術館の隣に宿泊施設(三国ロッジ)もある 1室最大7名×3室。今回筆者はここに泊まりました。道の駅閉店後は飲食店なし。室内にミニキッチン、電子レンジあり。最寄りの24時間営業コンビニは出雲横田にあり(クルマで約20分)

 奥出雲おろちループ付近はドライブするのも楽しいです。道路なのに楽しいなんて乗り鉄としてちょっと悔しいぞ(笑)。奥出雲おろちループまでドライブしたら、スイッチバックだけでも体験しましょう。三井野原まで徒歩15分。そこから木次線でスイッチバックを下ります。帰りは奥出雲交通バスで戻ってこられます。

 出雲坂根から徒歩も楽しそうです。紅葉の時期はとくに楽しい散歩になるかも。

 今回行った鉄道マンガ展@奥出雲は「木次線・出雲坂根スイッチバックをなんとかするプロジェクト」の第1弾でした。……ということは第2弾はどんな内容・仕掛けなのか、それも楽しみです。それまでは、今回知った鉄道漫画の名作を読みながら新情報を待ちましょう。え、もう全部読んだ? それなら描きませんか、木次線やスイッチバックをテーマとしたマンガを。江上さん、きっと喜ぶと思いますよ〜。

マイカー、レンタカー移動なら、道の駅から約20分の「絲原記念館」にもぜひ。2022年11月30日まで「簸上鉄道&木次線 特別企画展」を開催中
マイカー、レンタカー移動なら、道の駅から約20分の「絲原記念館」にもぜひ。2022年11月30日まで「簸上鉄道&木次線 特別企画展」を開催中

杉山淳一(すぎやま・じゅんいち)

乗り鉄。書き鉄。1967年東京都生まれ。年齢=鉄道趣味歴。信州大学経済学部卒。信州大学大学院工学系研究科博士前期課程修了。出版社アスキーにてPC雑誌・ゲーム雑誌の広告営業を担当。1996年よりフリーライター。IT・ゲーム系ライターを経て、現在は鉄道分野で活動。ITmedia ビジネスオンラインで「週刊鉄道経済」連載。著書に『(ゲームソフト)A列車で行こうシリーズ公式ガイドブック(KADOKAWA)』『ぼくは乗り鉄、おでかけ日和。(幻冬舎)』『列車ダイヤから鉄道を楽しむ方法(河出書房新社)』など。公式サイト「OFFICE THREE TREES」ブログ:「すぎやまの日々」「汽車旅のしおり」。日本鉄道全路線の完乗率は100%(2022年8月時点)


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