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米処の本気……! コメの品種が違う塩むすびの「食べ比べセット」が話題 製造元「これぞ新潟という商品を作り出せた」(1/2 ページ)

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 品種の違うコメの塩むすびが3個入ったお弁当が、「変態的おむすび弁当(褒め言葉)」としてTwitterに投稿され、14万件を超えるいいねを集める話題となっています。生まれた経緯やこだわりについて、発売元に聞きました。

 この「新潟県産米食べくらべセット」を投稿したのはTwitterユーザーのつく-だやま/ZQDYM(@zqdym)さん。JR新潟駅で購入したというお弁当は、「南魚沼産コシヒカリ」「ミルキークイーン」「新之助」という品種の違うコメのおむすびの詰め合わせとなっています。

「新潟県産米食べくらべセット」
「新潟県産米食べくらべセット」

 米処の本気が見える弁当に、Twitter上では「これマジで食いたい」「日本人が求めている完成形」など閲覧者から興味津々のコメントが寄せられています。

 自分に合ったおコメが見つかるこの画期的な弁当を作ったのは、新潟市のサンキョーフーズ。商品開発の経緯や反応について聞いてみました。

―― 「新潟県産米食べくらべセット」を企画した経緯を教えてください

サンキョーフーズ コロナ禍で売り上げにも影響があり、何か面白い企画はないかと考案しました。新潟と言えばコメ! 新潟を訪れる方にコメ一本で勝負できないかという企画意図がありました。

 コメは冷めてからが勝負。はっきり言って炊きたてのコメはドコの産地のものでもどれも「うまい」と思います。しかし、弁当やおにぎりにすることによって冷めてからの方がコメの食味の真価は問われます。「塩むすび」といういわば何もごまかしようのない、新潟県産のコメ本来の「うまさ」を伝えたくて商品化しました。

 これぞ新潟という商品を作り出せましたね。

―― こだわった部分はどんなところでしょうか?

サンキョーフーズ 米種はまず、全国一有名な南魚沼産コシヒカリは外せないだろうと選定し、地元でも人気の柔らかい食感のミルキークイーン、そして売り出し中の新種の新之助を選定しました。それぞれ、粒の大きさや甘さ、柔らかさなど食べ比べる機会は少ないと思うので、ぜひ食して比較してください。本当にそれぞれ食味が違い、個々人にあったコメが見つかるはずです。

 コメはスーパーなどで数キロ単位で買うことが多いと思うのですが、一度少量で食してみて自分が「うまい」というコメに出会っていただければ幸いです。冷めてもおいしいコメは本当に「うまい」のですから。

 また、塩むすびに使用する塩もいろいろと試し、最終的には新潟北部で生産されている「笹川流れの塩」を使うことにしました。つまり、「オール新潟」です。

 新潟に来たからこそ新潟の神髄を味わって欲しいという思いがありますね。

―― 売れ行きや購入者からの評判はいかがでしょうか?

サンキョーフーズ  昨年(2021年)1月から販売しましたが1万パック以上が売れました。最初は企画倒れかなと思っていたのですがびっくりです。

 購入者の方からの評判は、「コメって品種でこんなに違うの?」というお声も多いですね。ただし、この製品はコンビニのおにぎりサイズほどの大きさのおにぎりが3つ入っていますので女性の方一人では食べきれない方も多いようです。グループでお越しの際は、新幹線などでシェアしあって、どのコメが味覚に合うか議論しながら食べ比べしてみるのもおもしろいのかもしれませんね。


 この「新潟県産米食べくらべセット」は新潟駅で購入できるほか、土日祝日は道の駅「新潟ふるさと村」でも購入できるといいます。売価は490円ほど。製品には焼き海苔がついており、味噌汁や惣菜と一緒に味わうことでうまみがより分かるそうです。コメのうまさの神髄を手軽に比較できる製品。新潟駅に訪れた際は手にしてみては?

画像提供:つく-だやま/ZQDYM(@zqdymi)さん

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