怪談話というものは、世界各国世代を問わず、さまざまな形で語り継がれているものです。ですがお国柄というものは存在しており、お化けや妖精も日本のイメージとはまったく異なるものとして伝わっています。
今回ご紹介する作品は、漫画家のやまもとりえ(@yamamotorie)さんが、アメリカのニューヨークで個展を開いた際に起きた不思議なできごとを、本人が漫画化したものです。
やまもとさんは20代後半のころ、ある縁からニューヨークで個展を開くことになったそうです。
友人とともに現地へ到着し、準備万端で迎えたギャラリーへの搬入日。オーナーは「何かあればこの子たちスタッフに聞いて」と、3人の女の子を紹介してくれました。
やまもとさんと友人が搬入を終えて、スタッフの女の子たちに「終わりました」と声を掛けたところ、3人いたはずの彼女たちは2人になっていたそうです。
なんとなしに「お1人は帰ったのですか?」と尋ねたやまもとさんでしたが……スタッフは「もともと2人でしたけれど」と答えます。つまり、やまもとさんからすれば「髪をおかっぱにした、ここにいないはずの3人目の女の子が見えていた」ということで……唐突に怖い話になってしまったのでした。
あっけに取られて言葉が出ないやまもとさん、2人でひそひそと話を合わせるスタッフ……不穏な雰囲気がただよいます。
しばらく後、スタッフから出たのは「大丈夫です、ここよく出るんです」という謎のフォローでした。それを受けたやまもとさんは「全然大丈夫じゃない……」と絶句してしまったそうです。
作品提供:やまもとりえ(@yamamotorie)さん
記事:たけしな竜美(@t23_tksn)
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