きょう29日、気象庁は最新の1カ月予報を発表。北日本、東日本ほど気温は平年より高く、10年に一度クラスの高温予想が発表された所も。また、これから梅雨の最盛期に入り、梅雨前線の活動が活発になるでしょう。梅雨末期の大雨に警戒し、早めの対策を。今年の梅雨明けは?
気温は北・東日本ほど平年より高く 10年に一度クラスの高温予想も
きょう29日、気象庁は最新の1カ月予報を発表しました。
この先1カ月、暖かい空気に覆われやすい見込みです。
気温は、北日本や東日本、沖縄・奄美を中心に、平年より高くなるでしょう。西日本は、平年並みとなる見込みです。
梅雨明け前から、気温も湿度も高く、うだるような暑さを感じる所が多くなるでしょう。
また、きょう29日は北海道と東北に「高温に関する早期天候情報」が発表されました。北日本では、10年に一度クラスの高温予想が出ています。
今後、2週間程度、暖かい空気に覆われやすく、7月5日頃から気温がかなり高くなる可能性があります。熱中症対策など健康管理に注意し、農作物や家畜の管理などにもご注意ください。
翌日や当日に熱中症の危険性が極めて高い気象状況になることが予測される場合には、「熱中症警戒アラート」が発表されますので、早めに対策を行ってください。
※高温に関する早期天候情報は、その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温となる可能性が、いつもより高まっているときに、6日前までに注意を呼びかける情報です。6日先から14日先までの期間で、5日間平均気温が「かなり高い」確率が30%以上と見込まれる場合に発表されます。
降水量は各地で平年並みか多い 本州で梅雨が本格化 大雨に警戒
この先1カ月、降水量は、広い範囲で平年並みか多く、日照時間は全国的に平年並みの予想です。
7月中旬にかけては、梅雨前線が西日本から東日本に停滞し、本州で梅雨が本格化するでしょう。7月下旬になると、太平洋高気圧が西日本や東日本に勢力を広げ、梅雨前線は東北付近に停滞しやすくなりそうです。
あす30日から7月1日にかけて、九州から東北の広い範囲で警報級の大雨が予想され、九州北部や本州の日本海側ほど雨量が増えそうです。
きのう28日は、富山県と山形県で猛烈な雨が降ったとみられ、「記録的短時間大雨情報」が発表されました。大雨の降った所では、少しの雨でも災害リスクが高まる恐れがあります。
梅雨の最盛期で大雨が起こりやすい時期を迎えます。雨が予想される際には、情報を収集して、安全な行動をとってください。
今年の梅雨明けは?
きょう29日、日本気象協会は第3回「梅雨明け予想」を発表しました。
今年は、沖縄地方で6月25日(平年より4日遅い)、奄美地方で6月26日(平年より3日早い)に「梅雨明けしたとみられる」と発表がありました。
他の地域の予想を見てみると、今年の梅雨明けは、各地で「平年並み」となる予想です。
九州や中国、四国、近畿、東海、関東甲信では7月中旬に、北陸や東北は7月下旬に梅雨明けとなるでしょう。
梅雨明け直後は暑さは厳しくなるため、熱中症に注意、警戒が必要です。
※梅雨明け平年日
- 沖縄 6月21日ごろ
- 奄美 6月29日ごろ
- 九州南部 7月15日ごろ
- 四国 7月17日ごろ
- 九州北部、中国地方、近畿、東海、関東甲信 7月19日ごろ
- 北陸 7月23日ごろ
- 東北南部 7月24日ごろ
- 東北北部 7月28日ごろ
北日本:北海道・東北 東日本:北陸・関東甲信・東海 西日本:近畿・中国・四国・九州
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