韓国の映画監督ポン・ジュノらが1月12日、前月に同国の俳優イ・ソンギュンが48歳で亡くなったことに関する声明を発表。故人への捜査に関する真相究明を求めています。
再発防止を強く訴えています
イ・ソンギュンを巡っては2023年10月に違法薬物使用の疑いが浮上し、尿・毛髪・爪を用いた簡易的な検査で陰性と判定されたものの、数週間にわたる警察当局の取り調べが続行。報道は過熱し、イはSNSなどでも激しいバッシングにさらされることになり、同年12月27日にソウル市内の公園で亡くなっているところを発見されました。
1月12日には、イが出演した世界的ヒット映画「パラサイト 半地下の家族」のポン監督や、俳優のチェ・ドクムンなど、同国の文化芸術従事者が記者会見を行い、「故イ・ソンギュンの死に関する芸術家、文化従事者の要求」とする声明を発表しました。会見は釜山国際映画祭を含む29の文化・芸術関係者が参加し発足したばかりの新団体主導によるもので、メディアの過熱報道とSNSでの中傷、また捜査情報の流出が取り沙汰される今回の件について、再発防止を強く訴えています。
ポン監督は、「故人に関する捜査内容が明るみに出て、彼が亡くなったことによる捜査終了までの2カ月間、安全上の問題はなかったかどうかを解明するよう要求する」とコメント。さらに、捜査中に当局関係者がマスコミと個別に接触していた可能性も指摘し、徹底的した調査とその結果の公表を求めています。
声明に名を連ねた歌手のユン・ジョンシンは、「調査段階の報道が、果たして公共の利益、国民の知る権利のもとで行われていたのか。それとも、センセーショナルな目的があったのか」と投げかけ、“アーティストの人権保護”を強調。メディアの役割に沿わない記事を削除するようメディア各社に要請しました。
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