8月24日に3.5周年を迎えた「ウマ娘 プリティーダービー」。3.5周年といえば結構な年月です。個人的に集計しているサービス終了データからも「3年を超えるとゲームの寿命は伸びる」という傾向があるのですが、今の「ウマ娘」はどのような状態になっているのでしょうか?
「ウマ娘」は2023年末にテレビアニメの「Season 3」が放送され、5月には映画「新時代の扉」も公開されました。これからゲームを始めたい人はもちろん、過去プレイしていたけれど今どうなっているのだろうという人にも分かりやすいゲームの現状をお伝えできればと思います。
ライター:怪しい隣人
出来の良くないソーシャルゲームを勝手に「モバクソゲー」と名付けて収集、記録、紹介しています。モバクソ死亡リストは500件を超えました。年々ソーシャルゲームが複雑になり、ダメさを判定するのに時間がかかるのが最近の悩みです。本業はインフラエンジニア。そのためソーシャルゲームの臨時メンテは祭り半分胃痛半分な気分です。
現在の「ウマ娘」ですが、開始時から見て最大の違いは育成シナリオの実装ペースが半年ごとから4か月ごとになったことでしょう。これにより、アニバーサリー、ハーフアニバーサリーという半年ごとのお祝いのタイミングと新育成シナリオの実装がズレてしまっています。
今までは「アニバーサリーでサポートカードが10連無料になるのでそれに合わせて貯めた石や課金で、新シナリオ用のサポートカードを入手して育成環境を整える」ということができたのですが、現在はそれができない状態です。ハーフアニバーサリーではイベントに特に関係ない新規のサポートカードがピックアップされています。
ただし、育成シナリオの実装が増えた分、以前のように「新しいシナリオのほうが確実に強いウマ娘が作れる」という状態ではなくなっています。3周年で実装された「UAF」はマイルと中距離用、その後に実装された「大豊食祭」では短距離とマイル用のウマ娘を育成するためのシナリオとなっており、使い分けをしてほしいという運営の意図がうかがえます。
ですが、評価値を出すだけなら「大豊食祭」だけのほうが上の値が出るようになっている状態です。評価値が高い=強いウマ娘ではないのですが、それでも評価を上げることで得られるご褒美もあるため、ついつい「大豊食祭」で高い評価値を狙いがちになってしまいます。
また、短距離と中距離で違う育成システムを反復横とびするのもなかなか混乱するものがあります。結局私は「大豊食祭」ばかりやっているのですが、そういう方も多いのではないでしょうか。
ただ、この「4か月毎に新育成実装」というのも3周年から始まり現在2回目。4周年までに後1回実装されるのですが、ある意味1年かけて実験しているようなものなので、今後どうなるかはまだまだ未知数です。おそらく次は中〜長距離用の育成が実装されるのでしょうが、複雑なシステムが来ないことを祈りたいです。
また、ウマ娘の入手について一部のウマ娘が交換チケットで入手できなくなりました。この「ウマ娘」というゲーム、いわゆる限定キャラというものがありませんでした。今まで実装されたキャラクターで「この機会を逃せば次いつ入手できるかわからない」というものはなかったのです。
しかし、映画「新時代の扉」後に実装された主人公のジャングルポケットは、現在でも交換対象にはなっていません。ただし、ガチャ対象として追加されることはあるようです。その後に実装された水着キャラは3.5周年の交換チケットで交換することができています。3.5周年を記念して実装された新ウマ娘のジェンティルドンナも同様の仕様となっているのですが、今後どれくらいのペースでこのようなウマ娘が実装されるのかは不明です。
逆に月1回有償で星3ウマ娘の確定ガチャを行ったり、チマチマと交換用の石を集めることでウマ娘を入手できたりと限定ではないキャラクターを入手する機会は増えました。
育成において必要とされるサポートカードも、初期のSSRであれば月額課金のようなトレーニングパスで容易に入手できるようになりました。初期のものとはいえ対人戦などで上位を狙わなければ十分強いものばかりです。一昔前ほどには強烈な投資を要求されず、それなりの強さのウマ娘を育成、ストーリーを閲覧する環境ができているといえるでしょう。
今回のチケットで交換対象になっているウマ娘の中に、個人的に強烈にオススメしたいウマ娘がいます。その名はカルストンライトオ。実装日が7月19日と比較的最近実装されたウマ娘なのですが、今回のチケットは7月29日実装分まで交換することが可能となっているため、幸いにも交換対象範囲となっています。
このウマ娘、見た目はクールな黒髪美人なのですが中身はとんでもないキャラクター。公式には「『最高速』を追い求め、その頂に辿り着かんと愚直にストイックに邁進する、猪突猛進系ウマ娘」とありますが、ストイックというよりはその目標にこだわりすぎるあまりおかしなことになっている子です。
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