液体が勝手に注がれていく……!? そんな不思議な現象をとらえた動画がYouTubeに投稿されました。液体が上へ流れるところも反響を呼び、記事執筆時点で14万回以上再生され、約8900件のいいねを集めています。「え、どういうこと!?」と思わず叫びたくなるような不思議な現象……!
動画を投稿したのは、化学工学の博士号を持つ人がさまざまな実験を行なってみるYouTubeチャンネル「The Action Lab」。今回は、勝手に注がれつづける液体を紹介します。
注ぎはじめるともう止まらない……
青い液体の入ったビーカーを少し傾けると、重力に従って注がれていきますが、軽く傾けた角度を維持しているだけで、残りの液体も引っ張り出されるように注がれきってしまいます。
ビーカーの中をよく見ると、内壁を液体が上った後、端から外へと流れ出して注がれる様子がよく分かります。さらに、棒を入れてモーターでかき混ぜると、液体はその棒を上っていきます。
この不思議なふるまいをする液体の正体はポリエチレングリコール溶液です。ポリエチレングリコールのうち分子量の多いものを水に溶かすと粘り気のある溶液となります。粘り気が強いので、いったん注ぎはじめると先に落下した部分がビーカーの中の溶液まで引っ張り出していくわけです。
この液体については、同チャンネルが過去に投稿したフルサイズの動画で詳細に解説されています。
「卵白でも同じ効果が得られそう」
不思議なふるまいをする液体に、「この液体はすごいね! 科学的な仕組みが大好きだ」「魅力的であると同時に不快に感じる」「興味深いね」「卵白でも同じ効果が得られそう」という反応が寄せられています。また、「子どもたちが遊んでいたスライムに似てる」「僕は悪いスライムじゃないよ」などスライムを連想した人も見られました。
※画像は「The Action Lab」のYouTubeチャンネルより引用
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