政府のモバイルルーター貸与策に「通信費も支援して」「授業のオンライン化が進む」などの声

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 4月2日、政府が小中学生の子どもがいる一部世帯へ向けて、モバイルルーターを貸し出す方針を決定したと報道各社が伝えている件に、ネット上では「良い流れ!」「通信料自己負担はきつい」など、さまざまな意見が出て盛り上がりを見せています。

 対象は、小中学生の子どもがいて、インターネット環境がない全世帯。新型コロナウイルスの影響で休校が相次ぐ中、自宅でオンライン授業を受けられるように支援するのが目的と見られます。

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「モバイルルーター」の評価は?

 SNS分析ツールを使用して「小中学生家庭 or ルータ or 低所得」を含むツイートを解析した結果、62.3%がネガティブなツイートであると分類されました。授業のオンライン化が加速し、子どもたちの教育機会が確保されると評価する人がいる一方、通信費が自己負担な点などに批判が寄せられています。

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「モバイルルーター」の盛り上がりは?

 多くのメディアがニュースを報じた4月2日に、Twitter上でも大きな話題となりました。報道直後は、通信費が自己負担である点などへの批判が強めでしたが、4月3日に総務省が携帯キャリア3社へ通信料の負担軽減を要請すると報じられ、現在は静観して詳報を待つスタンスの人が多く見られます。

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「グッジョブ!」「一刻も早く実現を」など歓迎する声が多数

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、全国の学校では休校が相次いでいます。そのため、子どもたちが自宅でも勉強できるように、オンライン授業をやって欲しいと望む声は多く出ていました。

 Twitter上では、今回の決定はその流れを受けたものと受け止められ、多くの人から「これはいい」「一刻も早く実現して欲しい」と評価する声が聞かれました。

 政策の詳細は不明ですが、各学校が所有するパソコンを、政府がモバイルルーターを必要な子どもたちへ貸し出し、自宅でオンライン授業を受けてもらうとのことです。「一気に貸し出して回線は大丈夫かな?」「勉強以外のことに使う子もいそう」といった懸念の声も聞かれますが、Twitter上にはオンライン授業の促進へ向けて舵を切った点を評価する人が多く見られます。

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「通信費も支援して」「高校生や大学生も対象に」などの要望も

 ただ、オンライン授業の体制を整備する方針自体は評価する一方、通信費が自己負担という点に「むしろ出費が増えてしまう」という懸念の声も挙がっています。全額補償は厳しいことに理解を示しつつ「せめて一定の通信量だけでも無料に」「一定期間だけでも助けて」と、一層の支援を望む声も少なくありません。

 この点については、総務省が携帯キャリア3社に対して、通信料の負担軽減を要請する方針を固めたことが報道されており、今後の動向が注目されます。

 また、他にも「高校生や大学生も対象にすべき」「ノートパソコンやタブレットも貸し出しを」「テレビなどで授業を流しては?」といった要望や意見も出ています。特に、各学校に必要な生徒全員に貸し出せるだけの十分なパソコンやタブレットがあるのか疑問視する声は多く、併せてそれら端末の貸し出し支援を望む声が多く聞かれます。

 さらに山間部や団地などに住んでいる人からは「うち電波が入らないんだよな……」といった不安も。政府は今後、政策の詳細を詰めると見られますが、その中でこうした課題がどこまで解消されるのかが注目されます。

調査概要

調査期間2020年4月2日〜4月3日
調査対象Twitter
調査件数9781 件(10%サンプリング)
調査キーワード小中学生家庭 or ルータ or 低所得
調査方法対象期間のTweetを「SocialInsight」によるテキストマイニングにより分析
備考実数に近づけるため件数を100%に補正

※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

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