人類が誕生する遥か昔から、地球のあらゆる環境で生存している植物たち。しかし人口増加や農業地域の拡大、土地制度の問題など、さまざまな要因によってその姿を地上から消してしまう種もあります。
そこで今回は国際自然保護連合(IUCN)が作成しているレッドリストをもとに、絶滅した植物が多い国ランキングを紹介します。まずは、上位の3カ国から見ていきましょう。
なお同リストの絶滅には、“一定期間を置き、なお再発見がない”ことを指す「絶滅(EX)」と、“栽培、飼育下、あるいは過去の分布域の明らかに外側で野生化した個体群のみで生存している”ことが確認された場合を指す「野生絶滅(EW)」の2つのカテゴリがありますが、本記事では前者を対象としています。
(出典元:IUCN 2021. The IUCN Red List of Threatened Species. Version 2021-1. )
第2位:セントヘレナ・アセンションおよびトリスタンダクーニャ
同数で第2位に2国がランクインし、そのうちの1つが南大西洋の島々から成るイギリスの海外領土、通称「セントヘレナ」です。絶滅した植物は8種となっています。
セントヘレナ島は、フランスの英雄ナポレオンが幽閉され、生涯を終えた孤島として有名。島には独自の豊かな植生がありましたが「セントヘレナオリーブ」などの固有種がすでに絶滅したとされています。
第2位:キューバ
同じく2位にランクインしたのがキューバです。国内では2つの国立公園が世界自然遺産に登録されているほか、世界文化遺産のビニャーレス渓谷にも多くの固有種がみられます。
しかし、首都ハバナ周辺に生育していた「Cnidoscolus fragrans」や「Roystonea stellata」といった固有種が、地上から姿を消したと考えられています。
第1位:アメリカ
そして第1位は、アメリカ合衆国でした。絶滅した植物の種数は、2位以下を大きく引き離す34種です。
調査が最も進んでいる国という見方もできるかもしませんが、やはり開発や外来植物の侵入などが、甚大な影響を与えたとみるべきでしょう。とくにハワイでは、現地で「ハハ」と総称されるキキョウ科の固有種が、多数絶滅したとされています。
その一方で2011年にはハワイのノース・コハラの森で、絶滅したと思われていた「Clermontia peleana」という植物が再発見されました。現在は「EW」より低い「深刻な危機(CR)」のカテゴリに分類されています。
続いて、4位以下の各国をランキング形式で紹介します。なお、植物の絶滅は動物より確認が難しいためか、2種が絶滅したとされる11カ国が13位に、3種で6カ国が7位にランクインしています。
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