「クドカンすごすぎる…!」ついに始まった壮大な伏線の回収、『いだてん』第42話、ネット上の反応は?

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 今週の「いだてん」放送直前のおさらい! 前週の内容と評価をお届けします。

 1964年、東京オリンピック開催。それを実現させるために奔走した金栗四三、田畑政治の姿を脚本家宮藤官九郎が描きました。主人公が1部、2部で交代する構成や数多くの伏線が張り巡らされたストーリー展開で話題のいだてん。終盤になり、いよいよ物語は盛り上がっています。

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「いだてん」第42話(11/10放送)のあらすじ

 1961年。3年後のオリンピック開催に向け、開発が進む東京。田畑(阿部サダヲ)は、政府が埼玉県内で進める選手村建設計画を中止させ、競技場に近い都心部に場所を確保しようと奔走する。

 田畑の意を受けた平沢和重(星野源)が、代々木の米軍基地を返還するようアメリカに訴えるが、それが大きな波紋を呼ぶ。政府によってオリンピック担当大臣に任命された大物政治家、川島正次郎(浅野忠信)が田畑に忍び寄る。 (『いだてん』公式サイトより)

(C)NHK
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「いだてん」第42話のネット上での評価

 ネット上での『いだてん』第42話の評価は、「ポジティブ」が 66.4%となりました。

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第42話最大の盛り上がりポイントは 20:20頃の「選手村を埼玉に移せば」のシーン

 第42話でもっとも盛り上がったポイントは、20:20頃の「選手村を埼玉に移せば」のシーン。その後に続く田畑の「埼玉でやったら東京オリンピックじゃない、埼玉オリンピックだろうが」の言葉に、全視聴者が「たしかに!」と納得したシーンです。まさか2019年現在の東京が、同じような問題に直面しているとは……。

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選手村の候補地決定

 選手村の建設予定地を埼玉県朝霞にするのか、それとも、アメリカ軍が駐留している代々木ワシントンハイツにするのか。この問題を軸に進行した第42回のいだてんでは、これまでの東京五輪開催にむけた熱い想いから、現実的なお金や政治といった、スポーツの現実的な側面を見せつけるような内容でした。特に田畑らにとって、選手村の第一候補である代々木ワシントンハイツから、駐留アメリカ軍を立ち退かせるために必要な60億円もの巨額な費用。これを政府に国家負担として捻出もらう、交渉・頓挫・発想・機転・承諾までの流れ。

 一見、爽快な逆転劇を思わせますが、時の総理大臣・池田勇人は、田畑の熱い思いに影響され、国家負担を決めたわけではありません。60億円の費用捻出を快諾した理由は、田畑が交渉材料として立案した、五輪後の土地の再利用や、五輪需要により予測されるカラーテレビの見込み売り上げ額にありました。この現実的な考えに、Twitter上は反応。政治と金とスポーツの関係性が、脈々と続いているものだと感じ取った視聴者も多く、「政治の怖さを見た」というコメントも目立ちました。

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「金栗の涙」に涙

 第42回では、いだてん第一部の主人公・金栗四三にもうれしい事件が。自叙伝出版を記念し、サイン会を開いていた金栗の下に金治が訪れます。金栗に「父がお世話になりました」と笑顔で告げる金治に対し、「ばばばばっ」と驚嘆の声を上げながら、腰を抜かす金栗。その後に展開された、金治に抱きつき号泣しながら喜ぶ金栗の姿に、多くの視聴が反応。「涙腺が崩壊した……」や「いいシーンだった」といったツイートが見られました。

 また、この一連のシーンは、視聴者にとって長くもどかしかった伏線の回収にも繋がっており、「ここでメインパートと、落語パートの登場人物が繋がった!」と、驚きをもって鑑賞したツイートが続出。いだてん第42話を語る上で、欠かせないワンシーンとなりました。

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ついに始まる壮大な伏線の回収

 いだてん第42回放送後、もっとも多く見られたツイートは、脚本を担当する宮藤官九郎さんに対する称賛の声です。番組スタート当初、架空の落語「オリムピック噺」が語られる落語パートに代表されるように、構成や人物がバラバラに描かれ、多くの視聴者を困惑させたいだてん。その結果、視聴率はNHK大河ドラマ過去最低を記録することに……。しかしここに来て、今まで飛び散らかっていた伏線やエピソードが、次々と回収されています。そして第42回ではついに、落語パートとメインパートが、はっきりと繋がりました。

 これには、初回から番組を応援し続けていた視聴者も感嘆の声を上げ、「クドカンすごい!」や「1年以上も緻密に計算されたストーリー構成」と、脚本の素晴らしさを称賛する声が溢れました。また、いだてん内で田畑が叫んだ言葉になぞらえて、「こんなに面白いのにドラマをなぜ見ないっ!」といったツイートも見られた週でした。

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まとめ

 物語は佳境に入り、東京五輪開催まであと3年。選手村の候補地が朝霧から代々木に。金栗は金治と出会う。そして、メインパートと落語パートが繋がる……第42回のいだてんは、今まで以上に物語が大きく動いた週といっても過言ではない回でした。

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注目の第43話は……

 42話にて、本格的にストーリーと関わりだした川島。この川島の暗躍により、田畑の運命は大きく左右されていきます。一方、ジャカルタで開催されるアジア大会で、東京五輪開催に弾みを就けたい田畑の前に大きな問題が。ボイコットか、出場か、2択を迫られた日本に対し、田畑が口にした想いとは……? 終盤に来て、たたみ掛けるように面白くなってきたいだてん。来週も見逃せません!

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