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大学生の声を聞けぇー! ハッシュタグイベント「大学生の日常も大事だ」主催者・企画者の声から伝わる“大学生とWith コロナ”

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 COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の影響で不要不急の外出を控えるなど、社会全体が動きを止めました。しかし、緊急事態宣言が解除され、経済活動などが段階的に再開され始めています。

 ネット上では賛否が見られますが、政府は新型コロナウイルスによって打撃を受けた飲食業や観光業を支援するための施策「Go To キャンペーン」を打ち出し、話題となっています。

 そんななか、Twitterではハッシュタグ「#大学生の日常も大事だ」が拡散され、通学もできず、サークル活動などの制限も余儀なくされている大学生からは「なぜ大学だけが自粛を強要されているのか」や「後期もオンラインになった場合耐えられない」など、不満の声が続出しています。

 Twitterでは、一部の大学生や有志がハッシュタグ「#大学生の日常も大事だ」を使って『大学の後期全面オンライン授業に対する大学生の思い、今の現状を世間に伝える』イベントを開催しようとしています。

7月15日21時からです
ルールなども定められています

 ハッシュタグをトレンド入りさせ、「世間に大学生の現状を知ってもらい、共感を得る」ことが目的のこのイベント、「他人を攻撃したり世代間対立を煽らない」「新型コロナウイルスについて(コロナはただの風邪など)政府についてのツイートはNG」などのルールが定められています。

 このイベントを企画した主催者に取材を試みたところ、企画に至った経緯やその心境などを聞くことができました。この記事では、このハッシュタグに対する反応と、イベント主催者・企画者たちへのインタビューを紹介していきます。

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イベント主催者・企画者へのインタビュー

 主催者にどうしてこのような運動を行おうと思ったのか、という質問をしたところ、このイベントを企画したという大学生(企画者)たちからも回答をもらいました。合わせて記載していきます。

──なぜハッシュタグイベントを行おうと思ったんですか?

主催者:私のように今の状態に不満を抱えていても発信できる場がないと何もできないと思い、その場を作れないかと考えたからです。

企画者:Twitterという自分の考えを発信しやすいツール、たくさんの人が利用しやすいツールで大学生の思いを世間に届けたいと思ったからです。

──では、このハッシュタグで多くの人がツイートしていますが、どんな気持ちで読んでいますか?

主催者:全ての意見を見ているわけではありませんが日本には色々な立場、考えの大学生がいてそれぞれに考えがあることを発信していただけてうれしいと思っています。

企画者:(一通りしか読んでいませんが) 学校に行きたいという思いがある人も多いなと思う中でそうでない人もいることに気づきました。また、オンラインのほうがいいと言う意見や大人の方たちの意見も見て、現状にはたくさんの賛否があることも気づきました。

──生活面についてもお話をお伺いできればと思います。現状、オンラインで授業を受けていると思いますが、不便な点や苦労などはありませんか?

主催者私は一年生なので授業の受け方からまず分からなくて何が正解なのかこれで合っているのかが不安でした。そして、分からないことがあって質問をしても先生からの返信が来なかったり少しズレた回答が来たりするなど疑問に対する回答がなかなか得られないのもとても不便です。

企画者:PDFだけ配布される授業、教科書を勝手に読んでおくだけの授業がほとんどで大学の魅力である「皆で意見を交わし合う授業」が全くできていないこと。テストが出来ず、レポートなどの課題で評価する授業がほとんどのため、課題量がとにかく多いこと。

 私は一年生ですが、教授に気軽に質問できないことです。対面であれば、授業後などに軽く質問に行ったりすることができますが、ZOOMを使ったものでなければ質問をする手段がなく、自分で解決するしかなくて困ってしまうことがあります。またレポートを書く際にも参考文献などを用いるのに図書館が使えないのでインターネットしか引用先がないので困っています。

──授業だけでなく、レポートにまで影響があるんですね。大学と言えばサークル活動が重要だと思いますが、サークル活動は行われているのでしょうか? また、授業以外での学生生活にはどのような影響がありましたか?

主催者:基本的には対面では新歓も行えてないところが多いと思いますがサークルによってはリモートで新歓、活動しているところもあります。一年生はまだサークルにも入れていない人が多いと思います。図書館などの施設の利用ができないなどの影響も出ています。

企画者:私はいま地方に住んでいて大学入学とともに上京する予定でした。家はもう決まっているので、半年間ずっと空き部屋の家賃を親に払ってもらっています。それがとても申し訳ないです。

──社会はリモートを活用しながら、少しずつ動き始めていますが、大学生の立場として大学に「こうなったらいいな」や「こう変わっていってほしいな」みたいな要望はありますか?

主催者:世間では「Go To キャンペーン」などが話題になり、小中高、そして普通の仕事は少しずつ元に戻っていく中、大学生のみWithコロナに対応することなく1年間ずっと変わらない状態を強いられるのは私としては疑問です。大学は、どうしても大勢が色々な地方から集まるという観点から、元通りに戻すのは難しいとは思っていますが、できたら少しずつでも対面授業に戻していってほしいとは思っています。

企画者:約100人規模での授業はオンラインや配信、それ以下の授業は対面など、私たちが毎日、毎授業でなくとも学校に行けるようなシステムにしてほしいです。実際に友だちと対面して学校を過ごすことで得るものは本当に多いです。

 イベントが5000人まで許可されているので、5000人とはいかなくても、~~人までの授業なら対面可能などの対応をしてほしいです。また、図書館の本も今はオンラインで借りることができるのですが、1度も入ったことがなく、なんの本があるかわからないので、この本を借りなければいけない、ということがない限りわからないので、何かしらの形でなんの本があるのかわかるようにしてほしいです。

──ハッシュタグイベントに話を戻します。ツイートには『大学の後期全面オンライン授業に対する大学生の思い、今の現状を世間に伝えるためタグイベントを行います』とありますが、このイベントの趣旨は「後期からすぐに大学へ通学できるようにしてほしいという主張」ではない、という認識でよろしいでしょうか? また、通学できるようになったら、一番にしたいことは何ですか?

主催者:イベントの趣旨としてはまず大学生がこんな状態であることを世間にわかってもらうことです。後期を対面にしてほしい、というのが大学生の総意だとは私は全く思っていません。大学生にも色々な立場の人がいてそれぞれ主張も今の状態も違うはずです。大学生がオンライン授業をまだ受けていることを知らない大人もたくさんいますし、大学生も周りとのコミュニケーションを取るのが難しい今、同世代がどう思っているかを聞く機会もありません。今の状態を改善するためにはまず世間に知ってもらうこと、周りの意見を知ることからだと思います。このイベントだけで全てを変えるのでは無くそのスタートラインに立てたら、というのがイベントの趣旨です。

 私は大学一年生で入学式も中止となりまだ一度も大学生として大学に行ったことがないので友だちと大学に通学してみたいです。

企画者:後期から一気に通学することは、私自身新型コロナウイルスの影響も怖いし、大学によって生徒数も莫大なところもあり、不可能に近いことだと思っています。大学に行けるようになったらとにかく友人を作りたいです。今はSNSでつながることもできますし、ZOOMを使って何回かお話をしたこともありますが、オンラインということもありやはり対面でしゃべるのとは違った感じがします。

──ツイートで使用されている画像には「大学生の現状を知ってもらい、共感を得ることが目的」とありますが、この運動で主張したいことが他にあれば聞かせてください。 また、伝わってほしい(共感してほしい)ことはなんですか?

主催者:同世代なら分かってくれるオンライン授業の不満などが世間全体に伝わると幸いです

企画者:大学生はオンラインがすぐできる、楽してるんじゃないか、と思っている人たちに現状はそうではないことを知ってほしいです、ただそれだけです。

 大学生活が少しでも今までの当たり前に近づけるよう、大学生の権利について考えたいです。

──またツイートには『私たちの力で未来を少しでも変えませんか?』ともあります。この「未来を少しでも変える」というのは、具体的にはどのように変わってほしいですか?

主催者:このイベントだけで私たちの現状が大きく変わるとは思っていません。私たちの今の日常が少しでもより良いものへ変わっていくのに繋がっていけたら、というのが願いです

企画者:少なくともタグに賛同してくださる方は、今の授業体制が苦痛だったり不満だったりするので、そこを少しでも解消できたら……。大学生の日常がより良いものになれば……という思いです。

──トレンド入りを狙っているということで応援しています! しかし、いざトレンドに入ると、イベントの趣旨を知らない人など、さまざまなツイートが投稿されると思います。世間にこの運動がどのように受け止めてほしいですか?

主催者:ありがとうございます。イベントのことが拡散されるにつれてさまざまなご意見があり趣旨を理解してもらうのは難しいことだと痛感しました。世間には、大学生が不満を言っている、というように捉えるだけでは無く大学生が今こんな状態なんだ、と理解してほしいと思っています。

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大学生の生の声が聞ける

 インタビューを通して、突然の事態に戸惑いながらも、身の振り方を考えている様子が伝わってきました。

 学校での生活も、普段の生活も一変してしまった今、自分たちの声を聞いてほしい、そういう思いから大学生たちが行うハッシュタグイベント「#大学生の日常も大事だ」は、本日7月15日21時開催です。

 大学生が思う「With コロナ」の生活について、耳を傾けてみてはいかがでしょうか。

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