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「ロモス武術大会」が巧みすぎておそろしい

 「いろんな要素を自然に一つにまとめる」って難しくないですか。身近な例として、会社の人達が大勢参加するような宴会の幹事(最近は宴会やらなくなりましたが)を想像してください。

 予算、場所、日程、上司の好み、座席の形式……こういった「要素」を一つ一つまじめにすべて取り入れようとすると、どこかで無理がでてきてしまいます。その結果、なにかちぐはぐなことになってしまうことも。

 ところが、『ダイの大冒険』のロモス武術大会編ではこんなにいろいろな要素があるのに、全体の流れに不自然なところが一切なく(強いて言えばマンガに描いた「GAME OVER」のくだりくらい)、これからますます重要になってくる「要素」を読者が把握できます。巧みなストーリー進行に、ただただ畏怖するばかりです。

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過去記事一覧

第1回:コロッケ

第2回:図書館

第3回:バナナ

第4回:会社員

第5回:荒木飛呂彦

第6回:リリー・フランキー

第7回:有吉の壁

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