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衛宮切嗣

　本作の主人公で、多くの魔術師を葬ってきた元殺し屋のキャラクターです。聖杯戦争の御三家の一つであるアインツベルン家の婿養子となり、やがてセイバーのマスターに。壮絶な過去を経て、誰よりも戦いを憎んでおり、多くの人々を助けたいという願いを胸に聖杯戦争へ参加しました。妻のアイリスフィール、娘のイリヤ（イリヤスフィール）を愛する優しい父の姿が描かれている一方で、合理主義で、大義のためには手段を選ばない一面もありました。

セイバー

　第四次聖杯戦争で、セイバー（剣士）のクラスで召喚された英霊です。アインツベルン家がコーンウォールで発見したエクスカリバーの鞘「アヴァロン（全て遠き理想郷）」を触媒として召喚されました。切嗣がマスターでしたが、彼とセイバーの価値観は大きく異なり、そのため言葉を交わすこともほとんどありませんでした。自身の王政をやり直すために聖杯を手にする決意をしていましたが、やがて理想と現実のはざまで苦しむことになっていきます。

アーチャー

　聖杯戦争の御三家である遠坂家当主・時臣によって召喚された、アーチャー（弓兵）クラスの英霊です。人類最古の英雄王であり、宝物庫から無数の宝を繰り出す「ゲート・オブ・バビロン（王の財宝）」が、彼の宝具の1つとなっています。単独行動できるスキルを持っているため自由気ままに振る舞いますが、その絶対的な強さや自信から、慎重な性格のマスターである時臣を次第に疎むようになります。

言峰綺礼

　聖堂教会に所属する神父であり、時臣の弟子でもある言峰綺礼は、アサシン（暗殺者）のマスター。中国拳法である八極拳や暗殺術を極めており、格闘戦は作中ではトップクラスの実力者。さらに神学校を主席で卒業した経歴を持つ優秀な人物です。はじめは父の言いつけで聖杯戦争に参加し、時臣のサポート役に徹するも、自信の本質を自覚しておらず、満足できない日々を過ごしていました。しかし、アーチャーと言葉を交わしていくことで、自分が何に「愉悦」を感じるのか悟り、やがて師を裏切り、切嗣と死闘を繰り広げることになります。