【作品解説付き】あなたの好きな平成放送の世界名作劇場はなに? 【アンケート実施中】
INDEX
1989年から2009年までの20年間、平成時代に放送されてきたテレビアニメ「世界名作劇場」シリーズは、12作を数えます。
昭和から続く一連の作品は、そのどれもが新鮮な感動を覚えるとともに、誰しもが根底にある人間の優しさを実感できるものばかり。子どもだけではなく、大人が一緒に見ていても得られるものがある。それが世界名作劇場の最大の魅力と言えるでしょう。
そこで今回、ねとらぼ調査隊では「あなたの好きな平成に放送された世界名作劇場は?」というアンケートを実施します。あなたの心に残る作品にぜひともご投票ください。
それではまず、平成に入ってから放送された世界名作劇場の作品を解説付きで紹介していきます。
ピーターパンの冒険
1989年1月から12月まで放送されていた「ピーターパンの冒険」は、数ある世界名作劇場のうち、唯一異世界を舞台にしているファンタジー作品です。永遠の少年ピーターパンが、ダーリング家の子どもたち3人をネバーランドに招待したことから、大冒険の幕が開きます。
私のあしながおじさん
1990年1月から12月まで放送されていた「私のあしながおじさん」は、孤児院で育った少女ジュディ・アボットが主人公。ジュディは、ユーモアに富んだ反省文を書いたことがきっかけで、名門校に進学します。かつて孤児院に居たことに引け目を感じながらも、彼女が「あしながおじさん」と呼ぶ謎多き紳士からの応援を受け、素直な性格とあふれる行動力で幸せをつかんでいきます。
トラップ一家物語
1991年1月から12月まで放送されていた「トラップ一家物語」は、第二次世界大戦の真っ只中、オーストリアからアメリカへ亡命し、家族合唱団による歌で人々の心を潤したトラップ一家の実話が基になっています。天真爛漫な修道女・マリアとの交流を通じて変化するトラップ家の人々の心境とともに、ナチス軍の侵攻によるオーストリア人の苦悩が赤裸々に描写されています。
大草原の小さな天使 ブッシュベイビー
1992年1月から12月まで放送されていた「大草原の小さな天使 ブッシュベイビー」は、1960年代初頭のケニアを舞台に、12歳の女の子ジャッキーが大自然を駆け回る物語。動物好きのジャッキーは、身寄りのないブッシュベイビーの赤ちゃん「マーフィ」との出会いを機に、大自然の猛威を目の当たりにしていきます。
若草物語 ナンとジョー先生
1993年1月から12月まで放送されていた「若草物語 ナンとジョー先生」は、昭和時代に同じく世界名作劇場として放送された、「愛の若草物語」の主人公であるジョーのその後を描くとともに、ジョーが運営する学園にやってきた少女ナンとの交流や絆を描く物語。全寮制の学園の日常生活が丁寧に表現され、心温まる作品です。
七つの海のティコ
1994年1月から12月まで放送されていた「七つの海のティコ」は、世界名作劇場20周年を記念した作品で、シリーズ史上初めて原作のない完全オリジナルで制作されました。主人公の少女ナナミが海洋生物学者の父親や仲間たち、そして心を通わすシャチのティコと一緒に、幻の生物ヒカリクジラを調査するため世界の海を冒険する海洋アドベンチャーです。
ロミオの青い空
1995年1月から12月まで放送されていた「ロミオの青い空」は、煙突掃除夫の過酷な仕事に従事する少年たちの姿を清々しく描いた作品。主人公の少年ロミオは、貧しさや世間の冷たい仕打ちに負けず、煙突掃除の仲間たちと固い絆を結びます。友情の素晴らしさを痛感している方は多いのではないでしょうか。
名犬ラッシー
1996年1月から8月まで放送されていた「名犬ラッシー」は、アメリカで何度も映画化している同名小説が原作。少年ジョンが、迷子のコリー犬を拾うところから物語が始まります。ジョンは、コリー犬にラッシーという名前を付け、家族と同様の関係を築いていきます。
家なき子レミ
1996年9月から1997年3月まで放送されていた「家なき子レミ」は、世界名作劇場の歴史において地上波放送最後の作品となりました。赤ん坊の時に誘拐された主人公のレミは、本当の両親を知らないまま成長。それでも、素晴らしい歌唱力と明るい人柄で困難を切り抜け、母親との再会を果たします。
レ・ミゼラブル 少女コゼット
2007年1月から12月まで、地上波からBSへ舞台を移して放送されていた「レ・ミゼラブル 少女コゼット」は、ハイビジョン制作に移行した後、初めて制作されました。ジャン・ヴァルジャンの視点ではなく、コゼットの視点から物語を描くことで、大河小説「レ・ミゼラブル」の新たな魅力を引き出しています。また、キャラクターデザインには“萌え”の要素が取り入れられ、従来の世界名作劇場とは一線を画した作画となっているのも特徴です。
ポルフィの長い旅
2008年1月から12月まで放送されていた「ポルフィの長い旅」は、突然の自然災害によって引き裂かれた兄妹の物語です。舞台は第二次世界大戦終戦後のヨーロッパ。主人公のポルフィは、混とんとしたヨーロッパ各地を巡り、妹を探します。再会を夢見る兄妹、復興を願う人々、それぞれの思いがシンクロし、切なさが押し寄せる作品です。
こんにちは アン 〜Before Green Gables
2009年4月から12月まで放送された「こんにちは アン ~Before Green Gables」は、過去に世界名作劇場でも描かれた「赤毛のアン」の前日譚。生まれてすぐに孤児となったアンが、プリンスエドワード島の兄妹に引き取られるまでの過程を描きます。彼女はなぜ空想好きの少女に成長したのか、そんなアンの原点に理解を深められる作品となっています。
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まとめ
ここまで、平成時代に放送されてきた「世界名作劇場」シリーズを紹介してきました。「世界名作劇場」は人間愛に満ちあふれた作品が多く、いつ見ても感情が揺さぶられます。そのため、のちにあらためて世界名作劇場を見た時、多忙な日常の中で忘れていた“大切なもの”に気づかされるのかもしれませんね。
それでは下のアンケートより、あなたの好きな平成放送の世界名作劇場にご投票をよろしくお願いします。