今回は、独立行政法人「酒類総合研究所」が毎年行っている「全国新酒鑑評会」の令和3酒造年度の最新結果より、山形県の日本酒で「金賞」を受賞した11銘柄を紹介します。
山形といえば、全国的にファンの多い酒蔵も点在し、酒どころとして知られるエリア。その中でも、令和3酒造年度の原酒の評価が高かったのは、いったいどこだったのでしょうか。まずは、金賞受賞銘柄のうち2本をピックアップして解説します。
(出典:酒類総合研究所「全国新酒鑑評会」)
出羽桜(出羽桜酒造 山形蔵)
将棋の駒づくりで有名な、山形県天童市にある出羽桜酒造。今では「SAKE」として世界に広まっている日本酒ですが、出羽桜は1997年という早い段階から、海外への輸出を積極的に行ってきたパイオニア的存在としても知られています。
また、まだ吟醸酒が一般向けではなかった1980年に、看板商品の「桜花吟醸酒」を発売。日本酒級別制度が残っていた時代に、あえて価格の安い二級酒として売り出し、瞬く間に世間の関心と評価を得ました。
今回金賞を受賞したのは山形市にある山形蔵の出羽桜で、天童市にある蔵で作られた出羽桜もあり、風味の違いを飲みくらべるのも楽しそうです。
十四代(高木酒造)
「十四代(じゅうよんだい)」は、山形県村山市にある高木酒造の主力銘柄。入手困難な「幻の日本酒」の代表格の1つとして、日本酒ファンなら知らない人はいないでしょう。
独特な銘柄名は、14代目当主の高木辰五郎さんが、「十三代」「十四代」「十五代」と商標登録申請したところ、本来数字は通らないとされていた中で、「十四代」だけがなぜか認可されたそうです。今日の人気を生み出したのは15代目の高木顕統さんで、淡麗辛口が主流だった時代に、フルーティーで甘みのある大吟醸酒を売り出して大ヒットとなりました。
中でも「本丸 秘伝玉返し」は、本醸造ながらまるで大吟醸のような果実味が魅力。また、オリジナルの酒米を使用した純米大吟醸「酒未来」や「龍の落とし子」など、入手は困難ながらさまざまなフレーバーの日本酒を製造しています。
金賞を受賞した全商品は、次のページからご覧ください!
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