ハンマーの前ではもはやメガ粒子砲は時代遅れの遺物!?――「SDガンダム スカッドハンマーズ」+D GUNDAM その5――時代はやっぱりハンマーっスよ!(1/2 ページ)

今回は、次世代ゲーム機Wiiと同時発売されたタイトル「SDガンダム スカッドハンマーズ」をレビュー。劇中ではほとんどスポットが当たらなかったガンダムハンマーだが、このゲームではガンダムハンマーをはじめとした数々のハンマーこそが主役。思いっきりハンマー振り回しながら楽しんでみよう!

» 2007年01月15日 00時00分 公開
[大戸島さんじゅうご,ITmedia]

 2006年12月2日、任天堂が世に送り出した次世代ゲーム機「Wii」とともに、Wii専用ガンダムゲーム第1弾として店頭に並んだ「SDガンダム スカッドハンマーズ」。Wiiリモコンでハンマーを振るという、これほどハードの特性とマッチした武器はガンダムシリーズのどこを探してもなく、SDガンダムのキャラ観にも合ったゲームコンセプトが大きな特徴だ。もちろん、ガンダムが使用する武器はハンマーのみで、ビームライフルやビームサーベルなどおなじみの武器は一切ナシ。ガンダムの開発計画書なんて関係ナシ。天才科学者テム・レイが生み出した最強のモビルスーツには、軟弱なビーム兵器など必要ないのだ!

 本作は、主人公のアムロ……、というかガンダムというかハンマーというか、むしろアムロは被害者で本当の主人公はテムのような気もする感じで、あくまでも一年戦争に沿った形ながらも、テムとアムロ親子を中心としたオリジナルストーリーで物語は展開していく。また、最初からホワイトベースがホワイトベースではない形で登場し、戦いのなかでパーツを集め本来の姿に戻していくという目的もあるのだ。ホワイトベースがその形を取り戻していくごとに保持できるアイテム数やENが増えたり、テムが天才科学者としての才能を発揮したりしなかったり、どうしてもハンマーばかりに目がいってしまいがちだが、それだけで終わらないゲームシステムにも注目してほしい。

画像 武器はハンマーオンリー! ブンブン振り回してとにかく敵を破壊せよ!
画像 おなじみのキャラたちももちろん登場。違った形の愉快な一年戦争が繰り広げられる

 もちろん、シャア・アズナブル、ガルマ・ザビ、ランバ・ラルといったライバルキャラたちも登場。テムのような強烈なキャラに負けることなく、一年戦争の名場面を再現すべくガンダムとホワイトベースに戦いを挑んでくるぞ!

画像画像 未完成のホワイトベース。戦闘でパーツを集めていけば保有できるアイテム数も増えていく!
画像 ハンマーで壊せないものはない!? 建物や岩なども破壊可能だ

ハンマーだからこそ味わえる新鮮な爽快感!

 本作には、ガンダムハンマーやハイパーハンマーなどお馴染みのハンマーに加え、ドリルハンマーやショックハンマーなど、大河原邦男氏がデザインしたゲームならではの12種類のハンマーが登場。Wiiリモコンを振ると、その振り方によって叩きつけやストレート、左右振り回しといったように攻撃のパターンも変わってくる。それに加えて、12種類それぞれのハンマーには特殊能力が備わっていて、磁石だったり相手を気絶させたりと本家のガンダムではまずありえない楽しい攻撃を繰り出せるのが最大の魅力だ。

 まず、Wiiリモコンを振ると、画面上でガンダムがハンマーを振るといったように、感覚的にリンクするのがすごく新鮮で、冒頭には記述したようにガンダムハンマーというのはまさにWiiリモコンのためにあるような武器だと! 画面に写っている絵だけを見ると既存のコントローラで遊べてしまいそうな気がしてしまうが、プレイしてこそ感じるのは、Wiiリモコンだからこそ成り立つゲーム性だということ。このリンクするような感じによって、ある意味、ガンダムとの一体感のようなものが感じられるのだ。だからこそ、敵モビルスーツを攻撃した際にハンマーからWiiリモコンへあたかも感触が伝わるように、攻撃の爽快感が存分に味わえるのだろう。

 これがたとえば、ビームサーベルが主戦武器だとしても同じように“振る”という攻撃が可能だ。しかし、本作に用意された12種類のハンマーのように、攻撃にユーモアが得られるかというとそうは思わない。まあ、ガンダムハンマーやハイパーハンマーに関しては攻撃はオーソドックスだけどね。それでも、ハイパーハンマーでストレート攻撃をした際のあの突き抜ける感触は大好きだ。

画像画像 ハイパーハンマーでストレート攻撃をした際の、あの突き抜ける感覚がたまらなく好き!
画像 新しいハンマーは戦闘中にゲット! ミッションクリア後に使用可能になる

 登場するユニットもなかなかツボを押さえていて、テレビ版に登場したものだけではなくデザートタイプのザクやトロピカルドムのように、MSVからもモビルスーツが参戦。また、ドムに施されたマーキングなどもなかなかのもので、SDながらユニットを見る楽しみ方も十分アリだろう。ジャブローにはアッグも登場し、ドリル攻撃に対応を誤るとこれがかなり痛い思いをしてしまう。見かけがあんな機体だけに、油断してかかるとドリルで転がされて返り討ちにあうこともあるから気が抜けない。こういう敵を相手にすると、ハンマーの間合いを考えないといけなかったり、攻撃も単純にハンマーを振り回すだけではなくなるので、緊張感も保ててゲームに集中できるというものだ。すべてがハンマーを振り回すだけだと疲れるだけだしね。

画像 アッグがドリルで突っ込んでくるので、これに攻撃を正面から受けると恐ろしいことに……
画像 影がちょっと薄いゾック。まさか、このゲームでボラスキニフの名前を目にするとは(笑)
画像 マップによっては足場から落ちてしまうことも。そんなときはガンペリーが助けてくれる
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2405/01/news077.jpg ミュージカル『ディズニー くまのプーさん』、舞台が見えづらいとの指摘に謝罪 「視認性の改善を講じる」
  2. /nl/articles/2404/30/news015.jpg 【今日の計算】「500×99」を計算せよ
  3. /nl/articles/2404/30/news156.jpg 「葬送のフリーレン」の勇者一行、ネモフィラ畑に現る 名場面にちなんだコスプレが「これを花畑を出す魔法か」と23万いいね
  4. /nl/articles/2402/21/news158.jpg 業務スーパーの“高コスパ”人気冷凍商品に「基準値超え添加物」 約1万5000個販売……自主回収を実施
  5. /nl/articles/2405/01/news092.jpg “スケスケ成人式コーデ”が物議のモデル、「3度見される服」を披露 「コレは見ちゃうわ」「洗っても大丈夫なのか」の声
  6. /nl/articles/2405/01/news095.jpg 秋元康、AKB48卒業の柏木由紀に送った手紙が物議 “冒頭の一文”に「昭和丸出し」「嫌すぎる」
  7. /nl/articles/2405/01/news014.jpg 1歳娘、ちょっと目を離したら衝撃の光景が……! リアル過ぎるワンオペ現場が190万再生「わかりみすごすぎです」
  8. /nl/articles/2404/29/news009.jpg 天井裏から変な音がする→スマホを突っ込んで撮影したら…… 映った“とんでもねぇ”モノに「恐ろしい」「何これ」と騒然の196万表示!
  9. /nl/articles/2403/21/news104.jpg 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  10. /nl/articles/2405/01/news011.jpg 息子「あしたから下敷きいるって」母「ええやつあるで(ドヤ」 母の愛がつまった手作り下敷きに「なにこれめっちゃほしい!」と注目集まる
先週の総合アクセスTOP10
  1. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  2. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  3. しぶとい雑草“ドクダミ”を生やさない超簡単な方法が115万再生! 除草剤を使わない画期的な対策に「スゴイ発見」
  4. 天井裏から変な音がする→スマホを突っ込んで撮影したら…… 映った“とんでもねぇ”モノに「恐ろしい」「何これ」と騒然の196万表示!
  5. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  6. 誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
  7. 「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
  8. 顔の半分は童顔メイク、もう半分の仕上がりに驚がく 同一人物と思えない半顔メイクが860万再生「凄いねメイクの力」
  9. 元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
  10. スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 庭に植えて大後悔した“悪魔の木”を自称ポンコツ主婦が伐採したら…… 恐怖のラストに「ゾッとした」「驚愕すぎて笑っちゃいましたw」
  2. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  3. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  4. 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
  5. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  8. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  9. 築152年の古民家にある、ジャングル化した水路を掃除したら…… 現れた驚きの光景に「腰が抜けました」「ビックリ!」「先代の方々が」
  10. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評