8年の歳月が流れても、その感動は色あせない──泣きゲーの金字塔をPSPで遊んでみました:「Kanon」レビュー(1/2 ページ)
“泣きゲー”というジャンルを確立させた元祖である「Kanon」がPSPで登場した。オリジナル版は8年前の作品だが、今遊んでも泣くことができるのだろうか!? 泣きゲー好きの筆者がプレイしてみました。
今の「Kanon」と昔の「Kanon」
1999年にPCゲームとして発売された「Kanon」は、いまやNo.1の泣きゲーメーカーとして名をはせるKeyの処女作でもある。ギャルゲー界に旋風を巻き起こしたこの作品は、当然のようにプレイステーション 2やドリームキャストなどのコンシューマ機へ移植されており、また漫画や小説、アニメといった他メディアにも進出している。一言でいえば「猛烈にヒットしたゲーム」ということだ。
そんな「Kanon」だが、昨今のゲームファンにとっては、現在(2007年2月)放映しているアニメの方が、印象に強いのではなかろうか。実は「Kanon」は、2002年にフジテレビ・関西テレビで一度アニメ化されている。2回目のアニメ化である今回は、2006年にアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」で一躍脚光を浴びた京都アニメーションが手がけている。一見、関係なさそうに思えるこのアニメ化だが、実はこのPSP版と少し共通点がある。その種明かしは、後ほど語っていく。
ひとまず、PSP版「Kanon」本編についてざっくりと解説しよう。本作は、システム、シナリオともにオーソドックスなアドベンチャーゲームだ。テキストを読み進めながら、途中に現われる選択肢を選んで意中の女の子とのルートを目指し、最終的にはエンディングを迎えるという、おなじみのアレである。
物語は、主人公である相沢祐一(あいざわゆういち)が家庭の事情により、親戚での少女、水瀬名雪(みなせなゆき)の家に居候する場面からスタート。何気ない日常を楽しみながら、気がつけば計5人の女の子たちと出会い、交流を深めていく……というストーリーだ。
筆者のギャルゲー好きは編集部内でも有名だが、実は「Kanon」は未プレイだった。「無人島に1つだけ物を持って行けるなら、問答無用で泣きゲーと「ひぐらし」を持って行きますよ!」と、常日頃から周囲に吹聴しているくせに、泣きゲーの教科書的な存在の本作をスルーしていたという、ギャルゲーマーの風上にも置けないヤツなのだ。いやホント、なんか遊ぶタイミングがなかっただけなんですよ……。
いつかは遊ばないと、と思っていたところに、今回のレビューである。これ幸いと思ったのもつかの間、一抹の不安が筆者の頭をよぎった。“現代っ子の筆者が、8年も前の泣きゲーで泣けるのか?”ということだ。もしかしたら、最近の美少女ゲームとは勝手が違い、泣けない可能性もなきにしもあらず。ひとまずあらすじを読んで、テンションを高めてみることにしよう。
本作の舞台は、雪が降る街だ。一面が雪化粧におおわれた美しき街、よいではないか。例えば、女の子と2人でコタツに入っていたら、2人の足がちょん、なんて触れたりして初々しく2人とも赤面したり、長いマフラーを2人の首に巻いて女の子が「ほら、これで2倍あったかくなったよ」なんて言いつつ、男が「……こんなんじゃ歩けねぇよ」と、若干顔赤くしながら言うシチュエーションなんてのも!? ありがちだけど、女の子と一緒に歩いてるときに、彼女の冷えた左手を自分のコートの右ポケットに入れてあげながら、手をつないで歩いたり……と、イタい妄想を膨らませる筆者。それだけ、“雪が降る街”というのは妄想を掻き立てる舞台なんですよ。
筆者とあゆあゆの軌跡
妄想パワーでテンションを高めた筆者は、早速ゲーム開始。この手のゲームでは珍しく、主人公がフルボイスでしゃべることに軽く驚いた。多くのギャルゲーは、主人公はしゃべらないッスよね? ちなみにこれはPSP版からの仕様で、現在放映中のアニメ版「Kanon」の主人公と、同じ声優さんが担当しているのだ。冒頭で述べた、アニメ版とのつながりとは、このことなのだ。
ちなみに祐一の声優さんは、2006年に大ヒットしたTVアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」の主人公、キョンを担当した杉田智和さん。このため筆者はプレイ後、しばらく祐一とキョンがかぶって見えてしまった。
少しゲームを進めると、ヒロインの1人である名雪がドアップで現われる。美少女ゲームというジャンルを初めてプレイする人にとっては、このシーンは最初の関門かもしれない。というのも、Keyの原画家である樋上いたるさんが描くキャラクターは、ちょっとクセが強い。もしかしたら、この作風を受け入れられない人もいるかもしれない。
そんなこんなで物語を進めていくと、攻略可能なヒロインが全員登場した。ちなみに筆者は、美少女ゲームを遊ぶとき、どのヒロインを最初に攻略するかは脳内会議で決めている。1次審査(ビジュアル選考)、2次審査(声の選考)、最終審査(ツンデレなのか天然なのかという、性格の選考)という厳しい試験を行い、その結果、今回は“あゆあゆ”こと月宮あゆが選ばれた。というわけで、初回プレイはあゆ狙いで進めますよー。
ちなみにあゆを選んだ理由は、ドジっ子という性格、“うぐぅ”という口癖、そして声優さんが堀江由衣さんだから! さらに言えば、本作のキーパーソンであり、PC版をプレイしたライターが「あゆのシナリオが一番ガチ」と言っていたことなども、要因となった。
祐一が見る夢や、子供の頃の記憶が途切れ途切れでよみがえる回想シーンなど、序盤から結構伏線を張っている。だが、基本的には、ほのぼのとした展開が続く。中盤あたりから泣かせてくれるのかと思いきや、このほのぼの展開が終盤まで続くので、人によっては「いつ泣かせてくれるんだ!」と、絶えられず飽きてしまうかもしれない。しかし、それに見合ったオチが待っていると信じてプレイ続行。
プレイ中気になったのが、選択肢の内容がシンプルな点だ。“ヒロインを追う”、“追わない”といった感じで、どのルートに入るかが結構ストレートに分かる選択肢なのだ。もう少し、分かりにくくてもよかったかも? また、学校が週休2日制ではなかったり、成人式が1月15日だったりと、時代のギャップを感じてしまい、ちょっぴり懐かしく感じてしまった。もしかしたら選択肢の内容がシンプルなのは、昔の作品では普通だったのだろうか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 同情せざるを得ない衝撃の光景に「私でも笑ってしまう」「こんなん見たら仕事できない」
-
お風呂の“追いだき配管”を掃除してみたら…… エグすぎる光景に悲鳴の嵐 「画面越しに臭うレベル」「みそ汁作ってんか?」
-
「今までなんで使わなかったのか」 ワークマンの「アルミ帽子」が暑さ対策に最強だった 「めっちゃ涼しー」
-
犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほど様変わりした光景が379万表示「そこだけボッ!ってw」
-
ホワイトタイガーの子ども、調子に乗ってお母さんの尻尾を…… まるで漫画のような展開と表情に笑ってしまう
-
解体進む“動くガンダム”、いよいよ骨組のみに それでも「ガンプラのフレームみたい」とファン注目
-
どうやって回ってんの!? 透明な時計の“不思議な仕組み”が天才的 「どうやったら買える?」「天才の頭脳」【海外】
-
【今日の計算】「2+7×9−3」を計算せよ
-
ボロボロのコンロを使っていたベトナム人母に、日本のガスコンロをプレゼントしたら…… 涙を誘う感動のサプライズに反響
-
【今日の難読漢字】「鱸」←何と読む?
- 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
- 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
- しぶとい雑草“ドクダミ”を生やさない超簡単な方法が115万再生! 除草剤を使わない画期的な対策に「スゴイ発見」
- 天井裏から変な音がする→スマホを突っ込んで撮影したら…… 映った“とんでもねぇ”モノに「恐ろしい」「何これ」と騒然の196万表示!
- 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
- 誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
- 「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
- 顔の半分は童顔メイク、もう半分の仕上がりに驚がく 同一人物と思えない半顔メイクが860万再生「凄いねメイクの力」
- 元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
- スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
- 庭に植えて大後悔した“悪魔の木”を自称ポンコツ主婦が伐採したら…… 恐怖のラストに「ゾッとした」「驚愕すぎて笑っちゃいましたw」
- 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
- 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
- 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
- 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
- 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
- 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
- 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
- 築152年の古民家にある、ジャングル化した水路を掃除したら…… 現れた驚きの光景に「腰が抜けました」「ビックリ!」「先代の方々が」
- 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評