ドラゴンの背にまたがって大空を駆ける――これこそ男のロマン!「ライズフロムレア」レビュー(2/3 ページ)

» 2007年11月15日 00時00分 公開
[板橋舟人,ITmedia]

いよいよドラゴンを操る時がやってきた!

 ここからは、筆者のプレイリポートをお送りしよう。最初のステージは、ドラゴンの操作を学ぶチュートリアルミッションとなっている。空中に表示されたリングを規定数以上くぐればクリア、という内容だ。操作にちょっと戸惑いながらも、ミッションの内容自体は簡単なので手堅くクリア。

 続いてのミッション「闇からの奇襲」は、いよいよ戦闘が始まる本格的な内容だ。ミッション開始時の美しいムービーにちょっと驚きつつ、いよいよスタート。最初の目的は、アシリアに攻めてきたモーカイの海軍を倒すことだ。

 このミッションはアシリアの街が舞台となっており、作り込まれた街並みのすごさを体感できる。時間もどうやら夕暮れ時らしく、夕焼けに染まる街並みがこれまた美しいのだ。とはいえ、街を眺めていても戦況は進展しないので、敵軍に攻めていく。

 手初めに、やや遠距離から敵艦隊にファイアーボールを撃ってみる。炎は想像よりもいくらか遅く飛び、海水に着弾。つまり攻撃は外れたのだ。本作では照準が表示されないため、攻撃はかなり狙いにくい。画面の中央に敵が来るよう、フラフラとドラゴンを操作しながら、ゆっくりと攻撃して敵を倒していく。うーん、これはちょっと難しいなあ……。水平線まで見える大海原での戦いは大変気持ちよいのだが。

画像 緻密に作り込まれた街並みがあるからこそ、大空を飛翔する楽しさが倍増するのだ
画像 海のシーンもかなりキレイ。これぞファンタジー! という世界観を満喫できるハズだ

 艦隊をある程度倒したら、今度はモーカイ族のアイス・ドラゴンが攻めてきた。どうやって倒そうか……と思案していたら、画面上に「○を押して攻撃」との表示が。試しに押すと、カメラアングルが代わり、ドラゴンが猛スピードで突進攻撃! スローモーションの中、敵のドラゴンはゆっくりと墜落していった。うむ、これは格好いいではないか!

 ファイアーボールと突進を使いながらなんとかアイス・ドラゴンを倒していると、なんとモーカイ族の将軍、アタ・カイが表れた。いわゆるボス戦である。これはちょっと手強そうだな……と思っていると、またもや画面に「L1、またはR1でロックオン」という表示が。ロックオンあるのかよ! と衝撃の事実に戸惑いつつも、ボスとのバトルがスタートした。ってかプレイ前に説明書は読んだ方がいいですよねー。

 ロックオンを学んだ筆者は、戦闘力が飛躍的にパワーアップ。アタ・カイを見失うことなく攻撃を仕掛けていたところ、またもやカメラアングルが代わり、今度は接近戦に突入。大型のドラゴンとのバトルは、いくつかパターンがあるようだ。より大きく表示されたドラゴンに、バトルの迫力はアップ。コントローラーを振り回してアタ・カイに体当たりをしかけ、なんとか撃退することに成功した。どうやら初陣は、なんとか勝利を収めることができたようだ。腕がちょっと疲れたけど。

画像 敵のドラゴンに突進攻撃! 静止画だと伝わらないが、この瞬間はスローモーションになる演出が入るのだ
画像 ボスとのバトル。コントローラーを左右に移動させ、体当たりで攻撃するのだ

地上戦は空中戦とは全く異なる面白さ

 続くミッション「血まみれの戦場」をすぐさまプレイ。アシリアの平原で信号塔の一つが壊されたので、偵察してくるという任務だ。さっそく向かってみると、大量のモーカイ族が攻めてきているではないか。今度は地上軍がカタパルトで攻めてきているため、地上に降り立って戦闘を行う。

 地上での操作は、前述のように6軸検出機能ではなく、アナログスティックで行う。ドラゴンの戦闘力は人間とは比較にならないほど強力なので、大量に居るモーカイ族の敵兵士に、炎をはき、はり倒し、バッサバッサと倒していく爽快感を味わえる。はり倒し攻撃の際はスローモーションになる演出が入るため、“ドラゴンめっちゃつえー!”という気分をさらに倍増させてくれる。コレはいいね!

画像 地上戦はこんな感じ。攻撃方法は色々あるけれど、筆者は演出が格好いいはり倒しがお気に入り
画像 人間の敵ならば食べることも可能。体力を回復したい場合にも役立つ技なのだ

 あらかた倒したところで、目標が「自軍の穀物キャラバンを守ること」に変わる。穀物キャラバンは平たく言えば補給船で、これを狙う湾岸のモーカイ族を倒していくという内容だ。素早く敵の居る所へと飛翔し、敵兵士やカタパルトをガンガン破壊していく。急がなければ味方のキャラバンが沈没させられてしまうため、緊張感が身体を通り抜ける。

 その後も主に地上の敵を倒し続け、このミッションもなんとかクリア。空中戦よりも地上戦の方が“俺ってつえー!”感を味わえるため、筆者は地上戦の方が好みに感じた。

 こんな感じで、ミッションの目的はかなりバラエティーに富んでいる。爆弾を爆撃して敵の都市を破壊する、暗闇の中、敵のサーチライトに見つからないようにして敵陣に忍び込む、爆弾で要塞を破壊するなどなど……。そのどれもプレイ感がガラッと変わるため、各ミッションを新鮮な気持ちで楽しめるだろう。

 多彩な攻撃方法のうち、筆者が最も気に入ったのは、敵やアイテムを放り投げるものだ。ゲームが進むと、マンタという巨大な空中要塞のようなドラゴンが登場する。マンタは地上に爆弾をばらまいて攻撃するのだが、この爆弾をプレーヤーがつかんで投げることができるのだ。この攻撃方法は、さながら爆撃機に近く、また爆弾の落下地点で大爆発を起こすため、爽快感はかなりのものだ。敵の都市を壊しまくるミッションでは、かなり楽しませていただいた。

画像 爆弾で爆撃するのが、筆者一番のお気に入り。いくつかのミッションでこのアクションを楽しめる
画像 大軍対大軍というシチュエーションに参戦することも。兵士を大量になぎ倒していく爽快感は格別である

画像 夜の敵陣に忍び込み、サーチライトを避けつつ目的地を目指す……というステルスミッションも
画像 大型のドラゴンとは、こんな感じで一騎討ちになることも。その迫力は特筆すべき

 ちなみにストーリーは、ゲームの中盤当たりで急展開を迎え、一気に盛り上がりを見せる。まあ良くある王道ストーリーなのだが、ヘンに変わった物語が多い昨今、逆に筆者は安心して楽しめた。特にラストの2ミッションは映像のクオリティがすばらしく(ネタバレになるので写真は割愛します)、物語も大詰めを迎えるので、深夜にもかかわらず1人で盛り上がってしまった。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2405/15/news106.jpg 「二度と酒飲まん」 酔った勢いで通販で購入 → 後日届いた“予想外”の商品に「これ売ってるんだwww」
  2. /nl/articles/2405/16/news184.jpg どういう意味……? 高橋一生&飯豊まりえの結婚発表文、“まさかのタイトル”に「ジワる」「笑ってしまう」
  3. /nl/articles/2405/16/news185.jpg “ジョジョ婚”じゃん! 結婚報告の「岸辺露伴」高橋一生&飯豊まりえ、“連名サインの本名”に集まる驚きの声「直筆見て初めて知った」「これが正解」
  4. /nl/articles/2405/17/news026.jpg トリミングでシーズーを「ハムスターにしてください」とお願いしたら…… インパクト大の完成形に「可愛いーーー」「なんて愛おしい鼻毛カール」
  5. /nl/articles/2405/17/news019.jpg リモート会議中の“マナー違反”に共感の声が殺到 「全く同感」「マナー講師はなぜこれを教えないのか」
  6. /nl/articles/2405/16/news123.jpg “1K8畳”の新居を一人暮らし男子が模様替え→“ホテル”みたいに大変身する様子に「シャレオツ」「センスよー!」と称賛
  7. /nl/articles/2405/17/news054.jpg 「これは罠」「本当に紛らわしい」 現役清掃員が教える「保冷剤」を捨てる際の“落とし穴”が話題
  8. /nl/articles/2403/21/news104.jpg 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. /nl/articles/2405/17/news046.jpg 北陸新幹線に空のペットボトルを持って乗ると…… “あるもの”が見える実験に「知らなかった」「教科書よりわかりやすい」
  10. /nl/articles/2405/16/news194.jpg 牛丼チェーン「松屋」、深夜料金を導入 一部の店舗で
先週の総合アクセスTOP10
先月の総合アクセスTOP10
  1. 庭に植えて大後悔した“悪魔の木”を自称ポンコツ主婦が伐採したら…… 恐怖のラストに「ゾッとした」「驚愕すぎて笑っちゃいましたw」
  2. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  3. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  4. 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
  5. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  8. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  9. 築152年の古民家にある、ジャングル化した水路を掃除したら…… 現れた驚きの光景に「腰が抜けました」「ビックリ!」「先代の方々が」
  10. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評