ブーム終了? 大苦戦する「しまむら」は挽回できるか(2/2 ページ)

» 2019年04月02日 15時46分 公開
[観音崎FPねとらぼ]
前のページへ 1|2       

店舗から「しまむら」らしさ薄れる

 最新トレンドを低価格に楽しめる「ファストファッション」の波に乗った「ファッションセンターしまむら」は、発火点から約10年を経てブームが終了したように見えます。

photo 株価は低落傾向=Yahoo!ファイナンスより

 背景として指摘されているのが、近年になって進めていた販売商品数の絞り込みや陳列方法の変更です。これにより、店内から「掘り出し物を見つける」という「しまむら」の楽しさが薄れた──という指摘です。

 今年1月、しまむらの目標株価を8400円に引き下げた三菱UFJモルガン・スタンレー証券も、「商品・売場作りの見直しなどで来店動機を高め販売不振に歯止めをかける」必要があると指摘しています。

 比較されることの多い「ユニクロ」(ファーストリテイリング)は、世界進出を積極化することで生産規模を着々と引き上げる一方、著名デザイナーとのコラボなどを通じてブランドも強化。しまむらが初のオンラインショップを18年6月にオープンしたのと対照的に、ユニクロは店舗アプリと通販アプリを統合するなど、リアルと同様にネット販売にも注力しています。

 しまむらは、2019年2月期のしまむら事業について、

20代〜50代の主婦とその家族をターゲットとするしまむら事業では、お買い物の楽しさと信頼感の回復を図るため、アウター商品を中心にアイテム数を拡大、高感度・高品質なプライベートブランドの「CLOSSHI PREMIUM」を開発し展開します。同時に売場の部門配置の適正化を進め、アイテム数と陳列量を増加させるため2020年型レイアウトへの変更を売上上位店より順次行います。

(決算短信より)

 と説明。「しまむら」らしい店作りを目指す一方、高品質なプライベートブランド(PB)開発でSPA(製造小売り)としてのブランド力向上も図っていく考えのようです。

観音崎FP

photo

ファイナンシャルプランナー資格を持つ古参のほうのオタク。AFP(日本FP協会認定)。オタクとお金のことに関心があります。好きなアイドルは土屋亜子ちゃん。


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2405/15/news106.jpg 「二度と酒飲まん」 酔った勢いで通販で購入 → 後日届いた“予想外”の商品に「これ売ってるんだwww」
  2. /nl/articles/2405/16/news184.jpg どういう意味……? 高橋一生&飯豊まりえの結婚発表文、“まさかのタイトル”に「ジワる」「笑ってしまう」
  3. /nl/articles/2405/16/news185.jpg “ジョジョ婚”じゃん! 結婚報告の「岸辺露伴」高橋一生&飯豊まりえ、“連名サインの本名”に集まる驚きの声「直筆見て初めて知った」「これが正解」
  4. /nl/articles/2405/17/news026.jpg トリミングでシーズーを「ハムスターにしてください」とお願いしたら…… インパクト大の完成形に「可愛いーーー」「なんて愛おしい鼻毛カール」
  5. /nl/articles/2405/17/news019.jpg リモート会議中の“マナー違反”に共感の声が殺到 「全く同感」「マナー講師はなぜこれを教えないのか」
  6. /nl/articles/2405/16/news123.jpg “1K8畳”の新居を一人暮らし男子が模様替え→“ホテル”みたいに大変身する様子に「シャレオツ」「センスよー!」と称賛
  7. /nl/articles/2405/17/news054.jpg 「これは罠」「本当に紛らわしい」 現役清掃員が教える「保冷剤」を捨てる際の“落とし穴”が話題
  8. /nl/articles/2403/21/news104.jpg 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. /nl/articles/2405/17/news046.jpg 北陸新幹線に空のペットボトルを持って乗ると…… “あるもの”が見える実験に「知らなかった」「教科書よりわかりやすい」
  10. /nl/articles/2405/16/news194.jpg 牛丼チェーン「松屋」、深夜料金を導入 一部の店舗で
先週の総合アクセスTOP10
先月の総合アクセスTOP10
  1. 庭に植えて大後悔した“悪魔の木”を自称ポンコツ主婦が伐採したら…… 恐怖のラストに「ゾッとした」「驚愕すぎて笑っちゃいましたw」
  2. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  3. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  4. 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
  5. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  8. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  9. 築152年の古民家にある、ジャングル化した水路を掃除したら…… 現れた驚きの光景に「腰が抜けました」「ビックリ!」「先代の方々が」
  10. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評