結婚式やその二次会などで市販楽曲を適法に利用してもらうことを目的に設立された「一般社団法人音楽特定利用促進機構」(ISUM)が、ネット上で楽曲の著作権・著作隣接権の処理を済ませるシステムのテスト運用をこのほど開始しました。
結婚式では新郎新婦の思い出の曲をはじめ、さまざまなBGMが流されることが多くなっています。同団体のQ&Aコーナーによると、こうした場での市販楽曲の利用は「私的利用の範囲外」となり、許諾や料金の支払いが必要になるそうです。

式場によっては「演奏権」の包括契約をしている場合もありますが、こうした場合でも、市販のCDではなく流したい曲をまとめてCD-Rなどに焼いた場合は「複製権」の申請許諾が必要になるといいます。市販CDをせっせと取り替えていないと問題になる、ということなんでしょうか。うーむ……。
そんなわけで今回誕生したのが、ブライダルシーンの煩雑な著作権・著作隣接権の許諾申請・代行収受をネット上で一括で行うためのシステム。まずはテスト運用として各レコード会社から許諾を得た約600曲を対象にスタートし、利用者のリクエストなどに応じて楽曲を増やしていく考えです。ちなみに、今回のシステムは「適法に購入されたCDからの複製が原則」となっており、「配信音源はご使用いただけません」とのこと。
料金は、楽曲を選曲してCDなどにまとめた「音声演出コンテンツ」、楽曲を挿入した各種の「映像演出コンテンツ」、楽曲が流れる式の様子を撮影した「記録用ビデオ」のそれぞれで設けられています。音声演出コンテンツの料金例を挙げると、「5曲(5分未満)+5曲(5分以上10分未満)=合計10曲使用し、1枚製造した場合」で、2万6565円になるようです。料金例は同団体のプレスリリース(PDF)に、料金の詳細はホームページにある「利用方法」コーナーの下の方に書いてあります。

システムを利用するのは主に式場などの施設運営者ということになると思いますが、一般ユーザーにとっても、楽曲のちょっとした扱い方の違いによって費用が変わってくるということが分かる発表となりました。結婚式を検討しているカップルの皆様は、頭の片隅に入れておくといいかもしれません。

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