5階建ての保護猫複合施設を作りたい――こんな目標を掲げてクラウドファンディング(関連記事)で資金を集めた“ネコビル”が5月22日、大阪のレジャー・観光の中心地、心斎橋にオープンしました。

運営は保護猫カフェ「ネコリパブリック」。「2022年2月22日までに日本の猫の殺処分ゼロに!」をスローガンに、保護猫の里親探しとビジネスの両立を目指しています。

22日の時点では1階から4階までがオープン。1階は猫を眺めながらコーヒーやスイーツを楽しめるカフェバー、2階は猫雑貨が買える「ネコ市ネコ座」、3階は保護猫カフェ、4階は猫とお昼寝できるプライベートスペースです。5階には猫と一緒に仕事がしたい人のためのシェアオフィス、屋上はパーティースペースを計画しています。

22日はオープン前から入店を待つ人々が入口に集まり、その後も周防町通を歩く人が足を止め、店頭のボードや店内を見たり、店に入ったり。繁華街にある店舗ですが、カップルや若い女性グループに加え、ファミリーや中高年の男女、男性のお一人様などさまざまな年齢層の人であふれていました。
保護猫と触れあうことができる3階、4階への入場は30分程の待ち時間ができるほどの盛況ぶり。猫とのふれあいを求めてきた人のほか、2階の「ネコ市ネコ座」に雑貨を買いに来た人、1階のカフェバーでパスタを食べる人など、ネコビルでの時間を思い思いに過ごしていました。

大阪市内から来た30代の女性は「ネットのニュースでネコビルについて知った。別の保護猫カフェで猫を引きとり、もともと関心はある。記事を見たときは、正直『猫ブームに乗っただけではないか』と思った。実際に来てみると大きな通りに面した店舗に、たくさんの雑貨が販売されていて、猫をモチーフとした作品を制作する猫作家さんたちにとって良い発表の場になっていると感じた。今後このビルがどのように猫の保護や譲渡につながっていくか興味を持っている」と話してくれました。


ネコリパブリック代表の河瀬麻花さんは「クラウドファンディングで支援してくれた方々のメッセージを分析していくと、猫に特別な思い入れがなくても『生き物が殺されるのを止めたい人』『新しいチャレンジを応援したい人』がいることが分かりました。また『保護猫のために自分でも何かできてうれしい、ありがとう』と支援してくれているのにお礼を言う人までいました。そういった人の気持ちを形にしていくのがネコリパブリックの役割だと思いました」と語ります。
「今後は来てくださった方にカードやリーフレットを作って、ネコリパブリックの活動や実績を分かりやすく伝えていきたいです。また多くの方々に来ていただける立地を生かし、『正しい猫との生活を啓もうしていく場』として、4階ではお子さんも参加できるワークショップ、5階のシェアオフィスでは猫を飼ったことのない人向けの勉強会などを週1回開きたい。そして屋上が改修できれば映画上映会ができればいいと思っています」(河瀬さん)



5月7日に目標金額の1000万円を達成した後、資金募集の終了日である22日には、5階と屋上の改修のためのストレッチゴール1800万円も達成。この先も猫づくし度がアップするであろう、ネコビルへの期待が高まります。
(谷町邦子)
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