
昨今、Steamでは数多くの高難易度ゲームが販売されている。Zarfhome Softwareが開発した「Hadean Lands」もそういったタイトルのひとつだと言えよう。「Hadean Lands」は、不時着した惑星で生き延びながら船を修理し脱出することを目的としたアドベンチャーゲームだ。非常にクラシックなデザインとなっており、立ち絵や背景もなければ、会話分岐もなく、クリックをすればオブジェクトが反応するといった仕掛けもない。コマンドを入力して物語を進めていくシンプルなシステムではあるが、時折遭遇する複雑なパズルはゲーム中に手に入るアビリティを駆使して解いていく必要がある。
Steamレビュー欄では、投稿数は少ないながらも高評価を得ている「Hadean Lands」。興味深いのは、プレイヤーがヒントなしにゲームをクリアしたことを証明する有料DLCを開発者側が販売し始めたことだ。
6月21日から販売されている「Solo Adventurer Pledge Certificate」という名のDLCの中身はpdfファイル。ファイルには「ヒントやネタバレを見ずに「Hadean Lands」をクリアしたこと」を証明する文書があり、これを印刷し署名すればある種の勲章となるわけだ。この追加コンテンツは、手強いゲームをクリアしたという精神的な充足感のみならず、実際に証明できる何かを得られる手段となっている。しかしながらこのDLCの価格、3480円もするというのがお驚きだ。ちなみにゲーム本体の価格は1180円。今回のDLCに対するQ&Aはすでに用意されており、このコンテンツのダウンロードによってほかの要素がアンロックされることはまったくないということ、pdfファイルはゲームディレクトリに生成されること、ヒントを見たか見ていないかといった真偽はプレイヤーの良心に委ねられるということ、開発者はいたって真剣であることなどが明かされている。

ユーザーがお金を払えばヒントなしにクリアしたと証明できるというこの追加コンテンツは“悪魔のような手段”とSteamフォーラムでもユーザーからも独特な賞賛を受けている。こういったDLCはジョークとしても興味深いことに加え、インターネット上で時折見受けられる「俺は『DARK SOULS 3』を1時間でクリアした」と公言する“名人”を一蹴できるポテンシャルがあるとも評されている。
開発者であるAndrew Plotkin氏は「いまのところ怒りを込めたコメントは受け取ってないから、みんなジョークだと思ってるみたいだ。このDLCがセールされることは永遠にない。値段が高いって言い出す人がでてきたら、それはSteamのゲームすべてに言えることだから、気にするなと言うつもりだ」と、おどけた様子を見せている。ちなみに、DLCは現時点で少なくともひとつ以上売れていることもあわせて報告されている。
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