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漫画家・イラストレーターのナカシマ723さんが、イラストを無断で広告に利用されたとして被害を訴えていた問題(関連記事)。ナカシマさんは8月8日、自身のTwitter上で、広告サイトを作成した人物から盗用の事実を認める連絡があり、賠償金40万円が満額支払われたことを報告しました。

イラストがTwitterプロモーションやリンク先の広告サイトで無断利用されていました
同様のケースでは被害者が泣き寝入りしてしまうことも多く、弁護士の介入もなく、メールでの請求のみで賠償金が支払われたのは意義深い前例と言えそうです。
ねとらぼではナカシマさんに賠償金支払いの経緯について取材しました。ナカシマさんによると、今回広告作成者と連絡できたのは、ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)経由とのこと。
ASPとは企業などから依頼を受けて、こうした広告をSNSやブログなどに配信している仲介業者のこと。広告経由で商品が売れると、記事の作成者(アフィリエイター)に一定の成果報酬が支払われる仕組みです。今回無断でイラストを転載していたアフィリエイターは匿名だったため、そのままでは連絡手段がありませんでしたが、ナカシマさんは広告を仲介していたASPに連絡することで、アフィリエイターと交渉することに成功したそうです。

ASPを活用したサービス利用イメージ。今回のケースでは、「アフィリエイター」が違法な記事を作成していた
ASP側は「本来は権利者と侵害者の問題であるため、弊社(ASP側)を介さずに直接連絡をするのが通常だと捉えているが、今回のケースでは双方に連絡手段がないため」仲介を承諾したとのこと。権利侵害者には謝罪の意思があったため、賠償金はASP仲介の下、請求していた40万円が満額が振り込まれました。
ナカシマさんは、同様の被害に遭った場合は、即座に魚拓やスクリーンショット等で証拠を保全することを呼びかけています。また、他人の作品で「無断利用かな?」という例を見かけた場合には『DM・メールなど非公開の手段で』作者に知らせるよう呼びかけています。これは初動を公開の場で行うと証拠を隠滅されてしまうおそれがあるほか、実は権利者の許諾を得て掲載されている可能性や、権利者が問題としていない可能性もあるため。ナカシマさんはTwitter上で、「安く済んでもよければそれだけの手間でスピード解決することも可能ですよ、という例として見ていただければ」と、今回の結果を総括しています。
なお問題を起こしたサイト管理者は自身の個人情報を伏せたいと申し出たため、ASP側がそれらをナカシマさんに開示することはありませんでした。結果的に40万円は支払いましたが、うがった見方をすれば、ASPに交渉を仲介させることで、運営者情報の公開という観点では「逃げ切った」形とも言えます。ASP側はサイト管理者に対し注意を行うと共に、ASP自身も再発防止に努めると約束しましたが、対応が本当に十分なのか疑問も残る結果となりました。
画像/取材協力:ナカシマ723(@nakashima723)さん
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