サメ映画には「フォースの壁」が存在する。それは文字通り、なぜか4作目以降が作られない、という謎の現象だ。
例えばイロモノサメ映画の金字塔、「メガシャーク」シリーズは、巨大ダコ(ジャイアント・オクトパス)、巨大ワニ(クロコザウルス)、機械サメ(メカシャーク)との死闘を繰り広げてきたが、進撃の巨人(グレート・タイタン)との戦いを最後に新作は作られていない。
「シャークトパス」からまさかのシリーズ化を果たしたサメダコシリーズも3作目「ホエールウルフ」にてシリーズは途絶しており、今年新作が公開された多頭サメシリーズも「ダブルヘッド」「トリプルヘッド」「ファイブヘッド」ときて、これ以上は正直キツいのではないか……と思う。そして何よりあの「ジョーズ」でさえ4作目で完結している。
しかし我らが「シャークネード」シリーズはついにそのフォースの壁をいとも簡単に破ってしまった。その5作目が12月2日、ついに日本でもリリース。1〜4までの内容は前回の記事をご覧いただくとして、今回は最新作のレビューをお届けする。
【前回までのサメ映画記事】
- Twitterで10億人を襲ったサメ映画「シャークネード」を一挙に振り返る(1、2作目)
- 開始10分でホワイトハウスが倒壊するサメ映画 「シャークネード」シリーズ一挙レビュー(3、4作目)
- 夜の新宿をサメが舞う 「東京国際サメ映画祭」現地レポート
本作はシャークネードと人類の戦いが描かれた古代壁画を眺めるシーンから始まる。一行目から何を言っているのかわからないあたり、ああ、今自分はシャークネードの新作を見ているんだなあ……という感覚がやってくる。その後も「インディー・ジョーンズ」や「ミッション・インポッシブル」といった過去の名作映画を彷彿とさせる展開を経て、シャークネードを操ることができるとされる秘宝「シャークゴッド」に手をかけた途端、世界全土でシャークネードが発生。

人類の歴史はシャークネードとの戦いの歴史
「3」で宇宙に行ってしまっていたせいかすっかり忘れていたが、言われてみれば今までのシャークネードはアメリカばかり襲っていた。我らが主人公、もはや地球随一のシャークネード専門家と化したフィン・シェパードは折れ落ちたビッグ・ベンの長針を手に、ロンドン市街に降り注ぐサメをバッタバッタとなぎ倒し、全身サイボーグの対サメ兵器と化したその妻・エイプリルは宙を舞いながら夫をサポート。これサメ映画だよね? とツッコむ間もなく、愛する我が子・ギルがシャークネードに巻き込まれてしまう。
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