川上量生氏(現カドカワ社長)は12月18日、ブロガー・投資家の山本一郎氏を名誉毀損で提訴したと発表しました。17日には山本一郎氏がカドカワおよび川上氏を訴えた裁判の第1回口頭弁論がありましたが、これで川上氏、山本氏ともにお互いを提訴した形となります。

山本一郎氏を名誉毀損で提訴いたしました(川上量生 公式ブログ)
そもそもの発端となったのは、海賊版サイトに対するブロッキング問題でした。政府の「インターネット上の海賊版対策に関する検討会議」にも参加し、ブロッキングを推進する川上氏に対し、山本氏はブログなどでたびたび反論。これについて川上氏が、山本氏が所属する情報法制研究所に対し謝罪と記事の削除を求めて抗議文を送付したところ、山本氏は11月15日、「記事の削除義務はない」として東京地方裁判所に対し「債務不存在確認」のための訴訟を提起していました。
※一部誤解を招く表現がありましたので、本文を訂正いたしました

川上量生氏(「漫画村消滅で電子書籍売上『増えた』 カドカワ川上氏が見解示す」より)

川上氏の訴訟もこうした流れを受けてのもの。川上氏のブログによれば、12月10日付で東京地方裁判所に対し、山本一郎氏に対する訴状を提出したとのこと。訴訟の内容については、「今回の訴訟は、あくまで山本一郎氏の行なっている名誉毀損行為の一部に対してであり、また、その被害は金銭では測ることが難しい大きなものではありますが、その被害額の一部として、まずは金一円を請求いたします」と説明しています。代理人は唐澤貴洋弁護士。
また山本氏も、17日の第1回口頭弁論に先立って記者会見を実施。「川上氏の要求を無視することもできたはずだが、なぜあえて訴訟という形をとったのか」という記者の質問に対しては、「(川上氏と)きちんと議論ができるのであれば、然るべき場に出てきていただき、そこで意見を聞きたかった」とコメントしました。

12月17日に行われた記者会見。左から、代理人の檀俊光弁護士、原告の山本一郎氏、代理人の神田知宏弁護士
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