1997年12月16日放送のテレビアニメ「ポケットモンスター」で、過度な光の演出が多数の視聴者を体調不良に――後に「ポケモンショック」などの通称で呼ばれた、この事件を振り返る漫画をファンがTwitterで公開しました。事件の犯人扱いされたポケモン、「ポリゴン」の名誉を取り戻すために。

事件が起きたのは、ポリゴンの初登場回「でんのうせんしポリゴン」でのこと。作中で用いられていた、赤と青の光が激しく明滅する演出が、光過敏性発作を引き起こしたとみられています。これで何百人もの視聴者が体調不良を訴えて病院に搬送されたことは、放送の翌日から大々的に報道されました。

放送局のテレビ東京は、原因の究明と対策の確立ができるまで、同作の放送を休止に。番組は1998年4月16日に再開されましたが、当該エピソードは欠番扱いとなり、再放送やビデオソフト、ネット配信から除外。ゲストポケモンであったポリゴンは、以降のテレビアニメ版に一切登場しなくなりました。

そもそもポリゴン自身に非はなく、事件の原因はアニメ上の演出ではないか――作者のチャロス(@Cha_ros)さんは異を唱えます。にもかかわらず、進化形のポリゴン2やポリゴンZまでタブー扱いされているとも。

事件以降、「テレビを見るときは部屋を明るくしてテレビから離れて見てください」とテロップが出る習慣が根付き、NHKと民放連の「アニメーション等の映像手法に関するガイドライン」で、映像や光の点滅する手法についても規定が定められました。対策がなされた現代で、もうポリゴンがアニメに出ない理由はないはずだと、作者は主張します。

「だからポリゴンをアニメに出してほしい。ポリゴンが悪者ではないことを多くの人に知らせてほしい」――作者の訴えで漫画は結ばれました。リプライでは、「当時、ポリゴンもポケモンも悪くないのに、なぜここまで大人たちに悪く言われなきゃならないんだと思った」「リアルタイムで見ていたあのころ、勝手に頭の中でポリゴンが悪いと思ってしまっていた」「当時生まれていなかったので、ポリゴンがアニメに出ない理由を初めて知った」など、さまざまな反応がありました。
チャロスさんによると、漫画を描いたきっかけはテレビ東京の特番「ポケットモンスターの平成史〜火曜から木曜、そして日曜へ〜」。見ているうちにポケモンが大好きだった子ども時代を思い出し、やがてポケモンショックのことが頭に浮かんだといいます。
事件の詳細を知らなかったため、あらためてネットで調べたところ、ポリゴン自身に非はなかった事実を初めて知ることに。もし自分のようにポリゴンが原因と思い込んでいた人がいたら、検索で調べるきっかけになるかもしれないと思って漫画にしたそうです。
「誰が悪者か」に意味はなく、「ポリゴンを悪者にしないでほしい」とだけ願うチャロスさん。「平成が終わるまでにポリゴンたちがアニメに出てくれたら普通に泣きます」と取材に答えました。
作品提供:チャロス(@Cha_ros)さん
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