「幼稚園や保育園の先生のこと、どれだけ覚えてますか?」たしかに忘れてしまう、だけど!
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自らが罪をかぶるために、七海は言った。
「刑事さんたちは自分の幼稚園や保育園の先生のこと、どれだけ覚えてますか? 卒園してから会いに行ったことありますか? 私たちはその程度の存在です」
現実的過ぎてキツい。少なくとも、筆者は幼稚園時代の先生のことをほとんど覚えていない。毎日、神経をすり減らしながら子どもたちの命を守っているのに、記憶には残らないのだ。体を張って罪をかぶろうとしている七海が「どうせ、保育士はすぐに忘れ去られる存在」と口にする。言ってることに矛盾はないが、切な過ぎやしないだろうか。
七海がさよならを言った後、凛ちゃんはすぐにおままごと遊びのほうへ向かって行った。「その程度の存在です」をそのまま象徴していたようなシーンだった。それなのに、七海は子どものために犯罪者になろうとしていた。愛以外の何者でもない。
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子どもたちに愛を注ぐ保育士へのエール
滋賀県で起こった交通事故が記憶に新しい。何とも痛ましかったが、いかに普段から保育士が子どもたちに愛を注ぎ、守っているか、あの事故で我々は再確認したと思う。
「私たちはその程度の存在です」と七海は言ったが、陰になって支えてくれる人たちのおかげで今の私たちはいるのだと思い出させてくれた。
事故に関わった保育士さんは、もしかして自分たちを責めているかもしれない。第6話は、苦難にさらされる保育士に向けたエールだ。保育士は子どもたちにとって人生で最初の先生である。倉科の熱演も相まって、心に大きな傷跡が残る内容だった。
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寺西ジャジューカ
ライター
納口龍司
イラスト
