“菌”から包丁が作られました。作ったのは、段ボール、パン、豆腐、海藻……あらゆるものを包丁にしてきた圧倒的不審者の極み!さん(関連記事)。本当になんでも包丁になるんですな……!

菌でできた包丁
動画の投稿は2019年10月26日ですが、菌を育て始めたのは2019年3月。砂糖水に「酢酸菌」を入れ、段ボールで作った培養装置で育てます。この菌が作るセルロースは、液晶ディスプレイの材料にもなるそうです。


27度の砂糖水に菌を加えます


ヒーターを入れた段ボールで培養します
2カ月後、菌はぷるぷるとした物体になりました。上の方はスライムのような何かに、下の方がイカのようなシートになっています。この謎物体をゆでて、水気を絞って、乾燥させます。さらに乾燥させたものを粉状に。菌の粉が完成しました。

ぷるぷるした何かになっています


上はスライム、下はイカのようになっています

短冊切りにして、鍋でゆでます


絞って、しぼり汁のpHや糖度を調べます


乾燥させます


電動や手挽きのミルで粉末に

菌の粉末ができました
ここからはアラビアガムを使います。アラビアガムはM&M'Sチョコのコーティングにも使われる材料です。粉とアラビアガムを乳鉢で混ぜると、粘土状の物質が完成。この物質を乾燥させ、木や缶を貫通できるほど堅い材料になったことを確認し、包丁の形に切り、やすりや砥石で削って仕上げていきます。

アラビアガムという天然樹脂を使います


アラビアガムと粉を混ぜます 混ぜたものを乾燥させると木を貫通するほど堅い物質になります


板状にします

糸のこで、包丁の形に切り取ります


あとは研ぎます
最後に、顕微鏡で菌を観察しその姿を元に画像を作成。レーザー加工機で包丁に刻み込みました。自分が育て愛していた菌です。自分のペットの姿を刻み込んだとでもいえるのでしょうか……ともかく、愛があふれる唯一無二の包丁になりました。

顕微鏡が出てきた


菌の姿を元に画像処理

画像を包丁に刻み込む

切れ味も上々の包丁ができました
切れ味は今回も上々。キュウリもサクッと切れています。
画像提供:圧倒的不審者の極み!さん
(高橋ホイコ)
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