BMWは11月20日(現地時間)、小型車ブランド「MINI」のハイパフォーマンスモデル「John Cooper Works GP」を発売しました。

MINIは、かつて英国のブリティッシュ・モーター・コーポレーション(BMC)が製造していた小型車「Mini」をモチーフに、商標を取得したBMWが展開する小型車ブランド。日本では小型でかわいらしく、おしゃれな車体デザインでファンが多いMINIですが、BMC時代から過酷な世界ラリー選手権をはじめとするモータースポーツ活動も盛んに行う、実はハードで硬派な一面もあります。
そんなモータースポーツ競技車を作り上げてきた伝説の名チューナーがジョン・クーパー氏。この名前を冠したJohn Cooper Works(JCW)の車名は、MINIの中でもガンッとチューニングされた高性能スポーティー仕様モデルに与えられてきました。今回のJohn Cooper Works GPは中でも突き詰めた現時点の集大成として「MINI史上最速」とする性能を備えます。
確かにかわいいはずのMINIが怖いくらいの迫力……! エクステリアは、見る角度によってライトグレーからブルーバイオレットに移り変わる特別色「レーシング・グレー・メタリック」に加えて、鋭いアクセントとしてルーフとサイドミラーにメルティング・シルバーを採用します。ボンネット上のエアスクープや、「GP」ロゴがあしらわれたラジエーターグリル、カーボンファイバー製ホイールアーチカバー、リアスポイラーを備え、強烈なパフォーマンスを連想させるにふさわしい「武装」を施します。
内装も本気走り仕様です。シリアルナンバーが刻印されるトリムストリップ、六角形模様が刻まれた金属製パドルシフトなどに加え、リアシートがさっぱりすっきり取っ払われ、ズンとストラットバーが装着されています。



パワートレインは、2リッター4気筒ターボの「MINIツインパワー・ターボエンジン」とMTモード付き8速スポーツATの組み合わせ。高性能グレードであるJohn Cooper Worksのエンジン(231馬力)をさらに最高出力306馬力にまで高め、静止状態から時速100キロまで5.2秒、最高速度時速265キロに達するまでチューニングしました。ドイツ・ニュルブルクリンク北コースでのテストで先代のJCWモデルより約30秒も短縮する8分以下のタイムを記録したとしています。参考までに最近の記録ではポルシェの最新EV「タイカン」(関連記事)が7分42秒なので、それに近いラップタイムを記録する性能を持つことにが伺えます。

価格は576万円(税込)から。世界限定3000台、うち日本販売台数は240台です。


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