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ブラックな労働環境、厳し過ぎる部活動、なくならないいじめ………。子どもの成長を支える学校を巡って、ニュースではさまざまな問題が取り上げられています。実際に働いている教員は、どのような思いを抱いているのでしょうか。
本記事は、公立校の中学教員に「一般教員として感じている“学校の問題点”」を語ってもらう連載企画。今回はたびたび言及されてきた「学校にいかにお金が回っていないか」についてAさん、Bさん(仮名)にインタビューしました。
「このままだと“コピーの予算”が尽きる」「インク代が高いからカラーコピーするな」

―― 前回の記事で「本来お金を使うべきところに税金が使われていないと感じてしまう」という話があった。そういえば以前から「学校には金がない」と繰り返し言ってたよね
A:お金には本当に困ってるよ。「このままだと“コピーの予算”が尽きるから、2枚印刷するときは縮小して1枚にしろ」と言われたりする。授業などで必要だからコピーしてるわけなんだけど。
―― 文字が小さくて読みにくくならない?
A:普通はそう思うよね。「子どもに満足な教育を受けさせなくていい」と言っているのと変わらないと思う。
それから「インク代が高いからカラーコピーするな」というのもあって、授業で使うプリントはきまって白黒。社会科のプリントに金閣寺を印刷しても、金色であることが伝えられない。「では、資料集の何ページを開いてください。金閣寺は名前通りの色なんです」と二度手間になる。
―― そういえば、学校のプリントってきまって白黒だったね。うまく印刷できないことも多くて、今考えるとかなり見にくかった
B:機材も良くなかったりするから。「英単語の問題でペンのイラストを載せたら、印刷が不鮮明。注射器と間違えてしまった子どもが『pen』じゃなくて『drug』と回答した」なんて話もある(笑)。
A:もはやこういうのが当たり前みたいになってるけど、やっぱりおかしいよねえ。
―― そもそも学校ってたくさん印刷する場所だと思うんだけど、なぜそんなことに?
A:確かに紙はたくさん使う。プリント1枚作るだけでも、一学年全員に配ると印刷枚数が百ウン十枚とか。
B:行政は学校内部への配慮が少ないわりに、対外的によく見せようとするんだよ。説明できないことはしない。
―― 「説明できない」とは?
B:例えば、さっきの「コピー代がもったいないから縮小、白黒印刷」という話なら、予算を増やせばすぐにでも解決できそうだよね。枚数が多くてランニングコストがかかるというなら「デジタル教材を導入して黒板にカラー画像を映せるようにする」などの手があると思う。
ただこういう取り組みのメリットは市民に伝わりにくい。現場にいれば「生徒にとって良いことだ」とすぐに分かると思うのだけど、外部からはどういう意味があるのか理解しにくい。それが「説明できない」ということ。
だから、行政は何もせずに「教員の一人一人が頑張ってください」みたいなね。
A:金を出さずに工夫だけ求めてくるよね。
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