テレビアニメ「NARUTO」のはたけカカシ役や「夏目友人帳」のニャンコ先生/斑役などで知られる井上和彦さんが8月6日、YouTubeチャンネルを更新。原子爆弾が広島県に投下された1945年8月6日に合わせ、当時、現地で救助活動に従事した父がまとめた原爆投下直後の街の状況と被ばく体験について、朗読する動画を公開しました。
井上さんの父は1994年に70歳で逝去。井上さんがまだ誕生していない当時、日本軍兵士として爆心地から数キロ離れたところで被ばく。戦後、63歳のときに被ばく者の生き残りの1人として、自分の体験を多くの人に知ってほしいとの思いから、原爆による当時の被害状況を記録したのだといいます。
終戦から40年以上が経過してから書かれたもののため、朗読動画の冒頭で井上さんは“記憶も結構薄れるのではないか”としながらも、父の残した記録について「昨日のことのようにはっきりと思い出して書いております」とコメントしていました。

記録には、兵士として広島県の部隊に配属されるまでのいきさつや、原爆投下前後の街の様子、救助活動に従事したときの記憶、被ばく者として後遺症に苦しんだことなどが記述されています。また、慰霊塔の前ではしゃぐ人を見たときの心境や、核兵器の恐ろしさを学校などでもっと伝えてほしいとの要望も書かれており、最後は、「絶対に核戦争はしないでもらいたい」との言葉で締めくくられています。
動画のコメント欄には「お父様の貴重な記録を共有してくださり、ありがとうございます」「きっと言葉にするのも辛い体験だったはすです。それでも書かずにはおれない思いがあったのでしょうね」と、記録が公開されたことへの感謝の言葉や、井上さんの父の気持ちを推し量る声が寄せられている他、家族の被ばく体験や、戦争体験も書き込まれています。

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