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広告会社の新入社員になった弟の仕事のトラブルを解決に導くお話を描いた漫画「今日からこっそり聴いちゃいます」が心に刺さります。
作者は我が子の可愛らしさを描いたエッセイ漫画『おもち日和』などを手がける漫画家の吉本ユータヌキ(@horahareta13)さんです。


弟を盗聴する理由とは……
新社会人になる弟のコホクにお守りを持たせた姉のヒコ。実はこれ、お守りではなく盗聴器。ヒコは大手広告会社で5年勤め、今はゲーム配信者をしていますが、弟のことが心配で盗聴器を持たせたようです。


新入社員のコホクは、同僚と共に当初の予定とは異なる営業部に配属されます。上司から命じられたのは、商店街に新しくできたパン屋に御用聞きに行ってくること。そのパン屋さんは亡くなったお父さんの味を継承する為、地元で愛されてきたパン屋さんをリニューアルオープンさせたお店でした。
結局、御用聞きの使命を忘れて帰社したコホクたち。しかし、その店は長くは続かないであろうという上司の話を聞き、何か手伝えることは無いかと考えたコホクは、お店のインスタを作ることを提案します。しかも、成果が出なければ支払いはいらないと啖呵を切って。

一方、そうしたやりとりを全て聞いていた姉のヒコは、「コホクの企画、お店にとって一番大事なことが抜けてるからどうにか気づかせないと…」と一人考えます。
ヒコがコホクを盗聴するのには、ある理由がありました。実はヒコは会社員時代に自分のミスでお客さんのお店を潰してしまった経験があり、同じ広告会社の道を選んだコホクに、そんな辛い思いはさせたくないと考えたていたのです。
そして、パン屋さんがインスタを始めて2週間が経った頃、お店の前には行列ができていました。その様子を見たヒコは想像以上にバズってしまったので、「やるなら今夜だな…」と、コホクにあることを気づかせるため、作戦を決行することにします。

ヒコはコホクをゲームに誘い、ゲームの中である魚を釣ってほしいとお願いします。何時間経ってもその魚が釣れないコホクに、釣れやすい場所やエサについて小出しにヒントを伝えるヒコ。ヒントを得たあとすぐにお目当ての魚を釣ったコホクに対し、「もう忘れないようこの反省をメモにしておくわ」と、ヒコはコホクの手帳に何かを書いて立ち去ります。
数日後、コホクにパン屋さんからインスタを辞めたいと連絡がありました。聞けば、コホクが始めたインスタが話題になりお客さんは増えたものの、自分やお父さんが思っていたお店とは遠ざかっていく気がする、というのです。

悩んだコホクが手帳を見返すと、「ターゲットを釣るには最適な場所とエサで。誰でもいいんじゃないの」と書かれたヒコのメモを見つけます。そう、ヒコは、コホクのクライアントであるパン屋さんとって、本当にお客さんになって欲しい「パンを食べてほしい人たち」は誰なのか、ゲームでの体験を通して気づいてほしいと考えていたのです。
はたして、コホクはパン屋さんの願いをかなえながら、お客さんを呼ぶことはできるのでしょうか?
同じ広告業界にいたお姉さんが盗聴というエキセントリックな方法を使いながらも、自分の失敗経験から新社会人になった弟を見守り、トラブルを解決できるように導く描写はファンタジーならでは。
しかし、現実の仕事でも大切な「相手が求めることは何なのかを見極め、一般的な解決策だけではなく、寄り添った対応をすること」を教えてくれるストーリーに、「絵柄とタイトルから想像もつかんくらいアツくてタメになる作品やった!」「とてもいいお話でした。出会えた事に感謝」など、多くの読者から感想が集まっています。
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