イラストレーター・漫画家のしばたま(@shibatamaaaa)さんが、Instagramのフォロワーさんから聞いたという「優しい怪談」を漫画にしています。

この話は、語り手がおばあちゃんから聞いた話だそうです。おばあちゃんは当時、自分の子ども夫婦、そしてその孫であるダイちゃんとヒロくんという兄弟(語り手のいとこ)と暮らしていました。
ダイちゃんは8歳で、習い事のために外出することが多かったそうです。その日もダイちゃんは元気に「いってきます!!」と手を振り、出かけて行ったそうですが、なぜかダイちゃんの帰りはいつもより遅くなりました。家族は不思議に思ってダイちゃんの帰宅を待っていましたが、1本の電話によって、その待機は意味を変えます。それはダイちゃんが事故で亡くなったという知らせだったのです。


葬儀が終わり、家の中が少し落ち着いたあとも、家族はダイちゃんの死を受け止めきれず、悲しみに暮れていたといいます。特にダイちゃんと仲の良かったおばあちゃんは、ひどく落ち込んでしまいました。
そんなある日、おばあちゃんは友人からどこかに出かけないかと誘いを受けます。あまりに落ち込んでいるのを見かねて、気分転換のためにも家の外に出てみてはどうかと提案してくれたのです。おばあちゃんはそれを承諾し、なんとか出かけることにしました。


車の運転を友人に任せ、おばあちゃんは助手席に座ります。久々に吸う外の空気は少し気分を変えてくれるものでした。友人も「ダイちゃんもおばあちゃんが元気なかったら悲しむと思うわよ」「時間をかけて向き合っていけたらいいわよね」と優しく寄り添ってくれました。
その瞬間です。2人が乗っている車に、ワゴン車が追突してきました。原因はワゴン車の運転手がわき見運転をしていたためだったといいます。幸いなことに、けが人はいませんでした。



ワゴン車の運転手は慌てて車を降り、2人に謝罪しながら、驚くべき話を始めました。「あの、信じられないとは思うのですが……運転してる途中にふと前を見たら、そちらの車の前に、小学生ぐらいの男の子が立っていたんです。それで驚いて急ブレーキをかけることができて……」。
おばあちゃんはすぐに思い当たりました。車の前に立ちはだかって助けてくれたのは、ダイちゃんだったのではないかと。自分はダイちゃんをその場で守ってあげられなかったことを悔いていたのに、ダイちゃんはずっとそばで見守ってくれていたのかもしれないと感じたのです。

この事故をきっかけに、おばあちゃんはダイちゃんの死に心から向き合えるようになったといいます。怖いような、悲しいような、優しいような、不思議なエピソードでした。

出典:ライブドアブログ
ブログ名:しばたまブログ
ブロガー名:しばたまさん
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