約1時間半ずっと見続けちゃう、まるでその場にいて一緒に参加していると錯覚しちゃいます。JR東日本の公式YouTubeチャンネルで、思わず見入ってしまう「秋田総合車両センター見学ツアー」の様子が公開されています。

こちらは2020年12月に参加希望者を募って行われた秋田総合車両センターオンライン見学会のアーカイブ版。2020年は感染症流行を鑑み、恒例の一般公開・見学会はオンラインライブで行われました。
吹雪の中の車両工場の広大さに驚き、“昭和の特急といえばこの形”である国鉄型特急車両の名車「583系」とも再会……! さらに「きらきらうえつ」「あきたクルーズ号」などの名列車も。軽快な口調で分かりやすく説明してくれるJR東日本社員さんの名添乗員っぷりと心地よい手作り感とともに、約1時間30分の長尺動画ながら、時間の経過を忘れ、まるでその場にいて一緒に参加しているように楽しめてしまいます。
秋田総合車両センターは、JR東日本が東北地方で運行する車両の検査を一手に引き受けるJR東日本秋田支社管轄の車両工場です。首都圏で活躍する車両の改造を担うこともあります。先日惜しまれながら引退した旧国鉄時代の185系(関連記事)から替わった伊豆方面の特急「踊り子」向け新型車両「E257系」(関連記事)の一部編成も秋田で改造を受けています。


お、「DE10形ディーゼル機関車」が登場しました。デカいDE10型をクレーンで持ち上げて台抜きし、部品が次々と分解されていきます。車両の迫力や構造がいかに複雑なのかをじっくり感じ取れます。

見学会当日は大雪で、外は吹雪。さ、寒そう……。家でよかった。秋田総合車両センターはこんな降雪厳しい場所にあることも分かります。
いよいよ珍しい車両が勢ぞろいしたエリアに着きます。おぉぉ! 2017年4月に引退した寝台特急電車「583系」に再会です。動画では583系の車内外をじっくり見学し、高い位置にある運転台やその位置から見る景色も体験できます。


さらに、「きらきらうえつ」として活躍した特急型電車「485系」や、秋田港に伸びる貨物線で特別運転を行うレア列車「あきたクルーズ号」(関連記事)で使われた「キハ40形」などの車両も続々と登場します。もちろん、車内の様子も見られるよう、ちゃんと回ってくれます。分かってますね……!
このほか、東北地方で活躍する「701系」や検測車の「キヤE193系気動車」なども見られます。「East i-D(イーストアイ・ダッシュディー)」と呼ばれるキヤE193形はJR東日本管轄の広域を、さらにJR北海道管轄のエリアまで走行するので、ファンにとって狙って目にするのは難しい車両だったりします。

動画はこれらのほかにも約1時間半、工場設備の解説や車両見学など、ボリュームありまくりな内容がもりだくさん。時間のあるときに、普段は目にすることのない工場の内部、懐かしい車両たちをじっくり楽しんでみてはいかがですか? そして、次回の開催時はやっぱり現地で生見学、ぜひ……!






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