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レンズ越しに見た人の幸福度が数値として見える、不思議なメガネを持つ女の子の漫画が、幸福とは何かと考えさせられる内容で味わい深いです。作者はTwitterユーザーのなまくらげ(@rawjellyfish)さん。

メガネが見せる数字は、人の生涯に起こる幸福と不幸を相殺し、残った分を±100の範囲で表したもの。例えば、幸福の量が24、不幸の量が6であれば、その人の人生における幸福度のトータルは、24−6で18となります。



主人公がメガネをかけて教室を見渡すと、賢くてかわいい人気者の藤咲の幸福度は60で、いじめられっ子の宇治池は−10。一見すると、大きな格差があるように思えます。

しかし、メガネが見せるのはあくまでもトータルの数値で、当人の現況と合致するとは限りません。実際、幸せなはずの藤咲は、なぜか突然自ら命を絶ってしまいました。これほど不幸なこともないように思えますが、もしかしたら彼女がその先にあった「死よりも不幸な運命」から逃れた結果、トータルではプラスになっただけなのかもしれません。
その一方で、いじめに苦しむ宇治池は、未来を信じて生き続けています。現状が大きなマイナスなだけで、その先で大きく挽回できるのかもしれません。
そもそも、人は幸福度の数値など自覚せずに生きているわけですから、当人の現状と生涯の数値が乖離するのも当たり前ではあります。主人公の友人、那州舞花もそんなケースの1人。底抜けに明るくて幸せそうな人柄とは裏腹に、頭上の数値は「−28」と出ています。

現状からそこまでマイナスに転じるとしたら、将来に大きな不幸が那州に訪れるのではないか? ふと思った主人公は、「もし自分の人生が不幸に終わると先に分かったらどうする?」と聞いてみました。

悩みながらも那州が出した答えは、「もうだめだ! って思うまであがくしかないし、それでもだめだったら諦めるしかないかも」。こんなに明るい彼女でも不幸な未来にはあらがえないのかと、主人公は顔を曇らせます。

それでもポジティブな那州は、こう付け加えます。将来が不幸かどうかなんて、不思議な力でもない限り誰にも分からないことなのだから、「絶対幸せになるぞーって毎日楽しく過ごすしかないかな!」と。
人は己の幸福度など知り得ず、思うように生きている――。主人公があらためてメガネの無意味さに気付かされたところで、物語は終息に向かいますが、彼女の知らない事実がまだ1つ。ちょっとブラックな結末はぜひ漫画本編でご覧ください。
作品提供:なまくらげ(@rawjellyfish)さん
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