ねとらぼ

236号のギャップ、すごすぎだろ! 筑波山観光もぜひ〜。

県道の存在さえ消されていた、ギャップありまくりで脳も少しバグる愛すべき険道

 林道と合流するとすぐに道が開け、目の前に青少年向け教育施設が見えてきます。約700メートルの未舗装区間はここで終了です。

道が開け、目の前に青少年向け教育施設「中央青年の家」が
道が開け、目の前に青少年向け教育施設「中央青年の家」。ここで未舗装区間は終了
中央青年の家から先は再び舗装区間に
中央青年の家から先は再び舗装路に戻った。ふう……

 舗装路に戻っても「施設アクセスのために整備された道路」といった面持ちで、やっぱり県道らしさはありません。「研修中 最徐行」という注意を促すポリタンク看板があちこちに置いてありました。注意して走行しましょう。

中央青年の家付近の様子。最徐行が求められる
中央青年の家付近。最徐行で注意して進みましょう

 道路脇に「ようこそ森林浴の道へ」と書かれた案内看板がありました。森林浴の道は、先ほどの朝日峠展望公園付近の駐車場まで県道236号のルートを忠実になぞっていましたが……残念ながら県道236号の表記はありませんでした。

右下の永井バス停から左上のPマークまでは県道236号。県道はそのまま表筑波スカイラインに抜ける
右下の永井バス停から左上のPマークまでは県道236号。県道はそのまま表筑波スカイラインに抜ける

 施設正門付近には、「道路上」に職員・関係者向けの駐車場が整備されていました。県道上に駐車場があるなんて!

駐車場のある県道
道路上に駐車場がある(?)県道236号。駐車スペースは敷地内で先端が境界なのだろうが、区分けがないのでここはどこだ? 敷地内に迷い込んじゃったのか? と脳が混乱する

 このあとも風光明媚な森の中を終点に向けて進んでいきます。この区間には県道であることを示す標識「ヘキサ」もなく、先ほどの案内看板でも県道の存在を消されていましたから、完全に県道という意識なく走れます。のんびり。

終点まではもう少し
やっぱり風光明媚な森の中を進む
お気を付けてお帰りくださいと書かれたポリタンク
「お気を付けてお帰りください」

 この施設から約2.7キロ。県道53号と合流する名のない交差点、ここが県道236号の終点です。

スタート地点の華々しさからは想像もできないゴール
ここが茨城県道236号の終点。スタート地点の華々しさからは想像もできない風景だ
中央青年の家の看板だけが目立っている
終点逆方向から見ると、立派な施設への案内看板だけが目立っていた

 絶景の観光道路であるパープルライン(筑波スカイライン、表筑波スカイライン)とフルーツライン、いきなり不安になるホテルへのアクセス道路、映画のワンシーンのような森の中の未舗装険道、そして、青少年施設へのアクセス道路へと、何度も変身した県道236号。県道としては1本の道ながら、現実的な役割が区間ごとにまったく変わる華麗なギャップっぷりはいかがでしたでしょうか。

 華やかな観光道路の部分はやっぱり目立ちますが、茨城県道236号は地元・施設へのアクセス路としても地道に役割を果たし続けています。こんな二面性も、筆者のような道路ファンにはたまらない魅力です。

少年B

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