現地時間の10月25日、映画「ナルニア国物語」シリーズでペベンシーきょうだいの末っ子、“頼もしの君”ルーシーを演じたことなどで知られる英俳優ジョージー・ヘンリーが、Instagramで自身の身体中に残った手術跡を9年間隠し続けてきたことを明かしました。ジョージーは大学に入学して6週間ほどの18歳のとき、壊死(えし)性筋膜炎という感染症にかかり大規模な手術を受けた経験を語っています。

18歳で壊死性筋膜炎にかかったというジョージーはホルターネックのトップスを身に着けた腕に残る傷跡がくっきりと見える写真を、自身の壮絶な体験を書き添え投稿。壊死性筋膜炎は、切り傷や虫刺され、注射や熱傷などがきっかけとなって発症する「非常にまれな恐ろしい感染症」で、手や脚の切断を余儀なくされるケースもあることをつづっています。
ジョージーの場合は、それを避けるために皮膚や皮下組織、筋肉などを切除する侵襲性の高い手術を受けました。その後さらに何度も皮膚移植と傷跡が残るような再建手術を繰り返した結果、ジョージーは身体中に傷跡が残ってしまったといいます。

私生活では傷跡を隠さずオープンにしてきたものの、撮影や舞台ではメイクや包帯やカバー、長袖の服やポケットに手を入れるなどといった方法で「完全に隠して」9年間仕事を続けてきました。
「私の所属する業界では美的な“完璧さ”とみなされる非常に狭い考えに焦点を当てることがよくあり、私は傷跡によって仕事をもらえなくなるのではと心配しました」とジョージ―。さらに「本当は“完璧さ”なんていうものはありえないのですが」と前置いたうえで、当時は幼くしてキャリアをスタートさせ期待されたことも手伝い、以前とは違っていることを恥ずかしいと感じながら生きてきたと明かしました。
しかし現在のジョージーは、「私の傷跡は恥ずべきものではありません」ときっぱり。「これは私の身体が耐えてきた痛みの地図であり、何より、私が生き延びたことを思い出させてくれるものです」と、自身の傷跡に対して感じる気持ちを表現。そして「これは俳優としての能力には影響しないし、この業界で目に見える傷跡を持つ人間であることを誇りに思います」と力強く述べました。

「心も身体も癒えるには長い時間がかかりましたが、ずっと何があったか話せるときが来るのを待ち望んでいました。今日がその第一歩です」と語ったジョージーは、自身をサポートしてくれた医療関係者や両親やエージェント、また今回の投稿を読んでくれた人々にも謝辞を述べました。これからもっとたくさんのことを話すことになるとしながら、「今日は、とても長い時間を経てやっと話すことができ、ただ幸せを感じています。ついに自由になったんです」と今の気持ちを率直に言い表しています。
このジョージーの投稿には、「この写真こそまさにパワー」「退屈なこの業界のスタンダートに見識をもたらしてくれてありがとう」「シェアしてくれて感謝します。僕も身体に傷があるんだ。本当にうれしかった」と賛辞や感謝のコメントが多数寄せられました。また、大学のころに似たような経験をして傷跡が残ってしまったというユーザーは、自身は人前に出ることはないとしながら「ただ隠れるのは、とても簡単です。それをしないあなたの勇気と思いやりに畏敬の念を覚えています」との言葉を送っています。
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