今、SNSで話題を席巻している『K2』(真船一雄/「コミックDAYS」)という医療漫画をご存じだろうか。5月31日まで全話が無料公開されていることもあって、ハマる人が続出しているのである。

他にも、2月末に惜しまれつつも休刊となった雑誌「イブニング」で連載されていた『金田一37歳の事件簿』や『いぬやしき』なども、5月31日まで全話の無料公開されている

『K2』は1988年から連載されている『スーパードクターK』および『Doctor K』の続編。だが、基本的には『ブラックジャック』的に1話完結型(数話に跨ぐ時もある)の医療ドラマが展開する内容なので、前作を読んでいなくても、なんならこの『K2』の途中から読んでも問題なく楽しめる。
ネットでの盛り上がりにはいくつか要因があるが、まず、SNS映えする場面が多い。例えば何かを確信したときなどに発せられる謎の「ギュッ」という擬音の他、慰安旅旅行先でのんびりしていた医者たちが崩落事故に遭遇してすぐにプロとして覚醒する26話や、入ったら死ぬ風呂が出てくる219話、「なんだそのふざけた髪型は……!」の渾身のボケからの冷静なツッコミが炸裂する274話など、「シリアスな笑い」が人気の理由にもなっている。
だが、ここでは何よりもメインヒロインこと「宮坂詩織」というキャラクターを推したい。
ウソみたいだろ。付き合っていないんだぜ。それで。
宮坂さんが初登場する169話。SNS上では宮坂さんと主人公の1人である「黒須一也」との関係に悶絶するほど萌え倒れる人が続出。というか「なんだこいつら、はよ付き合えや」とじれったく思う人が跡を絶たず、そうした宮坂さんの愛らしさを訴えるファンアートも多数投稿されている。
高校生とは思えないほどにガタイの良い男の子の一也と、刺しゅうが趣味の小さな女の子である宮坂さん。一見ギャップのある二人だが、一也からやたらとグイグイと話しかけていく距離感からして存分にニヤニヤできる。
その後、176話で一也のデリカシーのなさに宮坂さんがキレたり、183話で宮坂さんに刺しゅうを教わって上達した一也がちょっと調子に乗ったりもするが、その時点で「付き合ってないんだよね?」「そうよ。バカみたいでしょ」と思ってしまういちゃつき方をしているようにも見える。
さらに2人は同じく医者の道を進むもさまざまなトラブルに遭遇するのだが、そのつど患者に真摯に向き合い解決していき、ついには395話で「まるで阿吽の呼吸」と思われるほどの抜群のコンビネーションを見せていくことになる。
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