アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」などを手がけたアニメ制作会社ガイナックスが6月7日、東京地方裁判所に会社破産の申立をおこない、受理されたと発表しました。

同社は1984年に設立され、アニメーション制作やゲームソフトの制作販売を行ってきました。「新世紀エヴァンゲリオン」(現在は庵野秀明さんが社長を務めるカラーが著作権を保有)などヒット作も生んでいます。
しかし「見通しの甘い飲食店経営」「無計画なCG会社の設立」など「経営陣・運営幹部の会社を私物化したかのような運営」により経営が悪化し多額の負債を抱え、大量の退職者を出しスタジオとしてのアニメーション制作機能も失ったと同社は説明。2018年には「映像制作に知見のない人物」に株式が譲渡され、翌年にはその人物が未成年者への性加害で逮捕。完全に運営能力を喪失したとしています。
その後はカラーの支援のもと経営陣を刷新。知的財産や作品資料が正当な権利者の許諾なく売却、譲渡されていた事実が判明し、正常化に努めていたものの高額負債解消には至らなかったといいます。5月に債権回収会社から債権請求訴訟の提訴を受け、業務の継続は困難と判断い、破産の申し立てを行ったと同社は説明しています。
カラーはガイナックスの発表を受け、クリエイターの未払い解消や知的財産・資料の散逸防止のために各社と協力して支援してきたと説明。「内情を把握した段階で既に、手の施しようのない状況の債務超過を抱えている状態」「旧経営陣、前代表取締役の債務も保障せねばならないという理不尽な状況」など厳しい状態であったことを明かしています。

「40年弱の歴史を持つアニメーションスタジオがこのような最後を迎えてしまい、残念でなりません」(カラー)
なお屋号やブランドの悪用、乱用を防止するため「ガイナックス(GAINAX)」の商標はカラーに譲渡されたとした上で、「株式会社ガイナ(スタジオガイナ)」および「福島ガイナ」(以上いずれも、旧「福島ガイナックス」)、「ガイナックスインターナショナル(GAINAX International)」「GAINAX京都」「米子ガイナックス」「株式会社ガイナックス新潟」「GAINAX WEST」などの類似社とは商標使用許諾契約を行っておらず、別法人であると強調しています。
ガイナックスが管理していた作品の今後の運用は、破産手続きによる確定後、別途公表の予定とのこと。
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