パワーポイントで描かれたイラストが「すっご…」「変態だ」とX(Twitter)で話題です。森薫先生の漫画『乙嫁語り』の1コマを描いている途中で、そのチョイスと“無駄技術”を習得した理由にも反響が寄せられました。
パワポでイラストを描くきっかけは「ミトコンドリア」
投稿したのはXユーザーのトクロンティヌス(@tokurontinus)さん。ゲノム編集技術で遺伝子操作をするゲノムデザイナーで、現在は研究室を運営。またカクヨムにて大学や大学院を舞台にした小説を発表しています。
今回の絵はパワーポイントに画像を挿入したわけではなく、パワーポイント内で図形を作成する際に使われる曲線ツールをメインに線を引いて描いています。一見すると普通のイラストソフトで描いたきれいなイラストに見えますが、図形を選択すると……?

この絵がパワポだと……?

うわああああああああ
無数の線が選択状態になり、パワーポイント内のツールで描かれていることがわかります。なにこれやばい。
さらにコメントでは「よりによって描き込み大魔王の森薫先生のやつやっちゃうのがヤベェ」「漫画の中でも抜きん出て描写が細かいのをなぜ…」と、繊細に描き込まれた作品の再現にパワーポイントで挑むことに驚く声も多数寄せられています。制作途中の現時点でも愛がなければ描けないやつ……!
ほかにもいろんなファンアートをパワポで描いています
なぜこんな無駄技術を? トクロンティヌスさんによると「博士前期課程の頃に、院生部屋で隣の席に座ってた女性の先輩から『私の公聴会のスライドで使うから、ミトコンドリアの絵をパワポで描いて。描いてくれたらデートしてやる』と言われ頑張って描いた」のがきっかけなんだそうです。しかしその先輩は修了とともにすぐ結婚してしまったとか。青春のほろ苦い思い出だ……。
そしてその後トクロンティヌスさんがアメリカ留学中、先輩はがんで亡くなってしまったそうで「帰国後、しばらくしてそのことを知りました。やはり、友人とは生きている間に色々と話とかないといけないですね」と振り返り説明しています。
急展開でとても切ない気持ちになりますが、当時ミトコンドリアを描いた“後輩”が今もパワーポイントで緻密なイラストを描いているというのは、なんだかじんわりと心にくるものがあります。トクロンティヌスさんはほかにも『とんがり帽子のアトリエ』や『ライザのアトリエ』のファンアートを公開しています。
画像提供:トクロンティヌス(@tokurontinus)さん
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