急に決まった夫婦旅行、2週間で車中泊DIY……　妻のため「少しでも居心地よく」仕上げた軽バンに「素敵すぎる」「すっきりして使いやすそう」

　1年前や5年前……。少し前にインターネット上で話題になった投稿や動画を振り返って紹介する企画「昔のインターネット発掘！」。今回紹介するのは、軽自動車をDIYで車中泊仕様にカスタムしていく2週間の記録動画です。

2週間で車中泊DIY

　動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「84.channel」（@84.channel）。北海道札幌市で陶芸家をしている橋本忍さんが、自身の愛車「エブリイ」を車中泊仕様に改造するDIYの様子や、旅行の記録を披露しています。今回は「妻には少しでも居心地の良い車中泊を過ごしてもらおう」と、急きょ決まった車中泊旅行に備えてDIYを進めた2週間の記録です。

　ベースとなっているスズキ・エブリイは、ワンボックス型の軽自動車。広々とした車内空間を活用した商用目的の利用から、車中泊やキャンプといったアウトドア目的で利用する人も多い人気シリーズです。

　橋本さんのエブリイは、すでに有孔ボードなどを取り付けてカスタムが進められている状態ですが、まだまだ車中泊を楽しむには不足を感じているようです。そこで車内に床材やテーブル、ライトなどを追加していくことにしました。

車体後方に設置するテーブル作り

　まずはラゲッジテーブルを作っていきます。木材を電動ノコギリやノミを使ってコの字型に削ってテーブルを支えるパーツを作ります。

　車内側面に設置されている有孔ボードに、高さを合わせて両サイドにパーツを取り付けて、計測した幅に合わせた大きな木板を差し込むと、車内後方にしっかりとしたテーブルが出来上がりました。後でテーブル裏には脚部パーツを追加して、独立したテーブルとしても使えるようにします。

　次は暗くなりがちな車内を明るく照らしてくれるLED照明を設置します。細い木目調のプラスチック板を用意して、裏側にホームセンターで購入したベルクロテープを貼り付けて、表側にダイソーで購入したテープタイプのLEDライトを貼ります。

　ベルクロテープはマジックテープの一種で、テープを天井の生地に貼り付けるようにして設置。この方法なら不要になったときに簡単に外せて、その後予定していた天井のカスタムの邪魔にもなりませんね。

　ライトの電源はモバイルバッテリーを利用することにして、LEDのUSBコネクタをハブで中継しつつ接続。電源を入れるとLEDテープは想像以上に明るさを発揮し、車内をしっかりと照らしてくれました。

床板を設置してリビングのような空間に

　続いては床材を設置する作業へ。大きな木板を床面に合わせてカットして、作業がしやすいように分割します。車体の床から少し浮かせるための土台を付けて、表面には両面テープで木目調シートを貼り付けていきました。

　ていねいにシートを貼ったらはみ出たシートを切り落とします。車内の床に設置すると、計算通りにピッタリとフィット！　床板の上にマットを敷いたら、まるでリビングのような雰囲気になりましたね。

　最後に車内の両側面に取り付けるサイドバーを作ります。1.2メートルのパイプと支柱を用意して、窓上に固定したら完成。ちょっとした荷物や衣類を吊るせて便利そうですね。

「工夫が満載」「素敵すぎる」

　その後、オイルパンを流用した簡易シンクを設置して、約2週間という限られた時間で挑んだエブリイの車中泊DIYが完了！　お気に入りのベッドになる座椅子などを設置して、車中泊旅行に向けた準備は万端です。

　旅を楽しめそうなエブリイの車中泊DIYに、YouTubeのコメント欄には「技術と知識と行動力と愛情。素敵すぎる」「すっきりして使いやすそうですね」「工夫が満載でDIYの勉強になりました」「とてもオシャレですね」などの反響が寄せられています。

　ちなみに、動画の最後には夫婦で弘前市で行われたイベントを訪れて、車中泊旅を楽しむ様子も収録。きれいに咲く桜を眺めて、青森の春を満喫したようです。

動画提供：YouTubeチャンネル「84.channel」（@84.channel）

YouTubeチャンネル「84.channel」の投稿