4月下旬、最高気温27度の暑い日に近所の公園へ行ってみた際の様子をおさめた動画がYouTubeで話題です。投稿は記事執筆時点で2万6000回以上再生され、「羨ましい」「温暖化の影響ですかね」といった反響が寄せられています。
4月下旬のクワガタ採取
動画を投稿したのは、生き物系YouTuberの鷹切美鶴(たかぎり・みつる)さん。普段はYouTubeチャンネル「鷹切美鶴.たかぎりみつる」に、日本の昆虫や爬虫類を採集・飼育する様子などを投稿しています。以前には、山の中で排水パイプをのぞいてみた際の様子が注目を集めました。
今回話題を呼んだのは4月下旬に近所の公園と草原、雑木林に行ってクワガタ採取に挑戦した際の動画です。動画の撮影日とその前日は4月にもかかわらず非常に暑く、夏のような気温だったため、もうクワガタが採れるのではないかと思ったようで……?
まずは昼の昆虫採集
本番は夜だとしつつも、明るいうちから昨年たくさんのクワガタやカブトムシを捕まえた雑木林に行ってみることに。昼の昆虫採集も楽しい時期になので、周囲の草原などを見ながら雑木林に向かうことにしました。なお、この日の天気は晴れのち曇りで最高気温は27度、撮影時の気温は26度でした。
公園を歩いていた鷹切さんはまず、集団でイモムシなどを襲って捕食する肉食のカメムシ「ヨコヅナサシガメ」を発見。冬の間は小さな幼虫の状態で冬眠していたヨコヅナサシガメは、春を迎えてすっかり体が大きくなっていました。
続いてはタンポポの花粉を食べ、樹上で生活するキリギリスの仲間「ヤブキリ」の幼虫を発見。ヤブキリは成長に伴って肉食性が増すけれど、幼虫のうちは花の花粉などを食べているそうです。そのためタンポポの花を観察していると、ヤブキリやキリギリスの幼虫を見つけやすいのだとか。
春を感じながらタンポポの花を見ていくと、少しレアだという「ヒメギス」の幼虫を発見。こちらは湿度が高めの草原で見られるやや小型かつ黒褐色のキリギリスの仲間で、この周辺ではよく見られるそうです。
さらに春らしい「モンシロチョウ」、羽化して間もない「シオカラトンボ」を次々と捕獲、観察してからリリース。近くにあった排水パイプの中には、本州最大のヘビ「アオダイショウ」の姿がありました。
やがて鷹切さんが毎年クワガタやカブトムシを捕まえているという、目的の雑木林に到着。木を観察してみると樹液がしみ出しているので、夜にはクワガタが集まってきそうです。昼間は下見をしようということで、去年から調子がよくてコクワガタやヒラタクワガタを捕まえたことがある木の状態を見ていくと、こちらにもヨコヅナサシガメがいたのでした。
さらに雑木林を進んでいくと世界最大かつ、強い毒を持つ上に気が荒くて危険なスズメバチ「オオスズメバチ」を発見。新女王だと思われる個体を網で捕獲し、連れて帰ることにしました。なお、鷹切さんはこれまでの経験や知識をもとにオオスズメバチを観察・捕獲していますが、国内では毎年のようにスズメバチによる事故が発生しています。大変危険なので、絶対にマネしないでください。
その後は樹液が出ている木が何本かあることを確認し、薄暗くなってきたため一旦戻ることに。晩ごはんを食べて周囲が完全に暗くなってから、再度雑木林に向かいます。
夜の昆虫採集
辺りがすっかり暗くなりました。「採れる気しかしない」「1匹は採れるんじゃないか」と話しながら雑木林に向かう道中では、こちらを見つめる「タヌキ」を発見。外来の巨大なカエル「ウシガエル」や大きな音を出すキリギリスの仲間「クビキリギス」も発見しながら進み、再び雑木林に到着しました。
昼間に下見をしておいた木を中心に見ていきますが、まだ樹液特有の甘酸っぱいにおいはしない様子。チャンスだと思っている木を隅々まで見ていくと、「コクワガタ」のオスを発見しました。逆側の隙間には、同じくコクワガタのメスも発見。
さらに「ダンゴムシ」や「ワラジムシ」、樹液を好むガの仲間「フクラスズメ」や森の掃除屋である「アオオサムシ」など、さまざまな生き物に遭遇。最後はこの雑木林で一番アツく、よくヒラタクワガタが採れることから鷹切さんが“神の木”と呼んでいる木をチェックしていきます。
神の木はかなり荒れてボロボロになってしまっていますが、樹液はしっかりと出ています。最近はあまり調子がよくないという神の木ですが、隅々まで探してみると……うれしいことに、コクワガタのメスを発見することができました。
その後は落ちているタマムシの羽根やゴキブリなどを発見しつつ、この日の昆虫採取を終えることに。本日の成果はコクワガタのメス2匹、オス1匹の計3匹でした。日付が変わったので、捕獲した昆虫たちを連れて帰宅します。
帰宅後は鷹切さんが現在、家で飼育しているクワガタをお披露目。まずは国産のクワガタとして、去年同じ雑木林で捕獲した「ヒラタクワガタ」や、自宅で羽化させた北海道産の「オオクワガタ」、石垣島産の「サキシマヒラタ」、長崎県の対馬で見られる「ツシマヒラタ」を見せてくれました。
続いて、こっそり飼育していたという海外のクワガタやカブトムシとして、大きな体が魅力的な「ヘラクレスオオカブト」のペア、金属のような光沢が美しい「ニジイロクワガタ」のペアも登場。最後は夢中になって昆虫ゼリーを食べる、昼に捕獲したスズメバチの女王バチも見せてくれたのでした。近くで見てみると、意外とかわいらしいですね。
「早くね!?」「うらやましいです」と反響
この投稿に対し、YouTubeでは「スズメバチとクワガタ出てくるの早くね!?」「4月にクワガタがいるなんて美鶴さんの動画を見てなかったら絶対知らなかった」「僕も3月30日にコクワ捕まえました!」「温暖化の影響ですかね。昔のゴールデンウィーク明けくらい出てきてる気がする」「オオスズメバチの女王蜂採集されているのうらやましいです」などの声が寄せられました。
鷹切さんはYouTubeチャンネル「鷹切美鶴.たかぎりみつる」の他にも、X(@Mitsuru_MH)やInstagram(@takagirimitsuru777)などで情報を発信中。身近な昆虫や爬虫類の写真、動画などを見ることができます。
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動画提供:YouTubeチャンネル「鷹切美鶴.たかぎりみつる」
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