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自称小金持ちの“箱入り娘”として両親に「最低でも東大」と言われて育ち、公立・国立の中高から一浪の末、東京大学理科一類に入学。理学部物理学科を卒業し、同大学大学院を修了して理学修士を取得後、現在では“調理界の東大”との異名を持つ辻調理師専門学校の製菓衛生師コースでお菓子作りに励んでいる異色のYouTuber・たむらかえさん。7月21日に発売したエッセイ『異常熱中のすすめ』(KADOKAWA)は、わずか10日で8万字を書き上げたといいます。たむらさんに、出版の裏側や勉強がはかどるコツを聞きました。
10日で書き上げ「類を見ないぐらいの達成感」
たむらさんは、チャンネル登録者数が計40万人を超える人気YouTuber。お菓子作りの様子を伝えるメインチャンネル(@tamurakae)と、少し変わった日常や何かに挑戦する様子を公開するサブチャンネル(@tamurakae2)を運営しています。
そんなたむらさんのエッセイ『異常熱中のすすめ』は、これまで熱中してきた「勉強」「アルバイト」「お菓子作り」「高い飯」「YouTube」といったジャンルについて深く考察する内容です。
1年前から出版の話は出ていたそうですが、たむらさんによると「時間が進むのが速すぎた」ために10日で書き上げることになったのだとか。危機的状況の中、元東大王でタレントの河野ゆかりさんの協力を得て、なんとか脱稿にまでこぎつけます。
「仲の良かった河野さんが自己管理術をまとめた本(『東大医学部卒河野ゆかりの「仕組み化」勉強法 意志力に頼らない学習自走化メソッド』)を出版されるということで、私のスケジュールを一緒に考えてくれました。1日5時間、10時~15時まで必ず書いて、その後は動画を編集して睡眠時間は1~2時間。あまり食べると眠くなっちゃうのでご飯は少なめにしていました。書き終えたときは類を見ないぐらいの達成感でした」
夏休みの宿題は早めに終わらせたほうがいい
華々しい経歴からは勉強好きのエリートのようにも思えるたむらさんですが、子どものころは勉強が嫌いだったのだそうです。その理由を「面倒くさいだけのものをずっとやるのが嫌いでした。やり方を覚えたらずっと同じ計算。考えて問題を解くという感じじゃなかったです」と話します。
転機となったのは大学受験。浪人して通うことになった予備校の講師たちに影響を受け、課された問題に対する見方が変わり、「解く力があるかを試すために頭のいい人が一生懸命に考えて作ったんだと思うようになったら、解きがいがあってだんだん好きになっていきました」と明かします。

両親からは「最低でも東大」と言われてきましたが、意外にもプレッシャーはなかったのだとか。「なんとも思っていなかったです。成績も良かったですし、『自分は東大に行くものだ』と。ヤバいことを課されているとか、落ちたらどうしようと思っているわけではなかったです。センター試験で足切りになったときは絶望しましたけど、そのときにも口酸っぱく言われはしませんでした」。
受験勉強では意外なモチベーションの保ち方も。「自分だけ落ちて、自分以外の友達が全員受かる想像をしていました。自分の周りが勉強していたらなおさら勉強しないといけないし、周りが遊んでいたらより差をつけなきゃと頑張りました」と振り返ります。
ここで、勉強が続く人と続かない人の違いについて聞くと、たむらさんは「続かない人は変にプライドが高いのが良くない気がします。分からないときにやさぐれて『考えるのダルいな』と手を止める人は続かないですね。素直さというか、絶対に解けるんだと信じて一生懸命に考えて解く人はちゃんと集中できます」と話します。
エッセイの発売日はちょうど夏休みシーズンとあり、たむらさんは学生に向けてアドバイスを送ります。「夏休みの宿題は早めに終わらせたほうがいいです。自分で計画やルールを立ててやり始めたら身になるんじゃないかな。私は全くできてなかったんですけど(笑)。小学生からそういうクセが付いていたほうが絶対いいと思います」。
