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人気お笑いコンビ・エバースの佐々木隆史さんが、7月14日に自身初となるエッセイ本『ここで1球チェンジアップ』(太田出版)を発売。甲子園を目指して野球に取り組んでいた日々、あと一歩で叶わなかった夢、そして挫折を乗り越えて芸人として立ち上がっていく日々をつづっています。
そんな佐々木さんに、エッセイを書いていたときの心境や発売を迎えた今の気持ち、そして相方・町田和樹さんへの思いについて聞きました。
新ネタと同時並行で書き上げた初エッセイ
――初エッセイの発売、おめでとうございます。今の心境を教えてください
まだM-1優勝したわけでもないのにエッセイなんか書いて偉そうじゃないかな、とか思ったんですけどね(笑)。
いろんな人から「1日で読んじゃいました」とか「すぐ読めました」って言われて。内容薄かった? と思いつつも、すぐ読めるのはいいことかなって。昔好きだった人からは「読んでいて、僕が喋っているのが脳内で再生される」って言われました。
――制作中には、SNSで「締め切りに間に合う自信なさ過ぎて何度も飛ぼうと思いました!!終わらな過ぎて後半泣きながら書きました!!」と投稿されていましたよね
ちょうど単独ライブの全国ツアー中なんです。これ書きながら単独ライブの新ネタも作る。同時進行でいっぱいいっぱいになってるときに、楽屋で(ネタを作らない)相方の町田がずっと寝ていて! 普通に解散しようかと思うくらいムカつきましたね(笑)。
書ききれたのはもう大人だから、飛ぶのはさすがにって。出版されるのは確定してるので、恥ずかしくない出来にしなきゃって気持ちが、一番の原動力だったかもしれないですね。エッセイ書き終えても開放感もなく「次は新ネタ作らなきゃ」みたいな感じ。
ただ……、締切はだいぶ待ってもらいました。担当の方に家の近くまで取りに来てもらいました。
「どう考えても俺らの方が面白い」自信
――野球選手としても芸人としても、「根拠のない自信」と「反骨心」を持ち続ける佐々木さんの姿が印象的でした
育った場所が田舎だったんで「学校では一番面白い」とか「一番スポーツができる」とか、自分が“できる人間”だっていうのはありましたね。(売れていなかった頃も)ライブの袖で他の人のネタを見ていても「どう考えても俺らのほうが面白いけどな」って思っちゃってたんで。なんか自信あったんですかね。
じつは、この本を読んだ周りの人から「恥ずかしいことも赤裸々に書いている」「もっとカッコつけていいのに」って言われたんです。自分の中では結構カッコつけたんですけどね。そんなダサいこと書いてたかな? カリスマだと思われようとして書いている部分もあるんですけど(笑)。
――作中では相方・町田さんとのルームシェアについても触れられていますが、本は渡したんですか?
渡してないですし、渡す予定もないんで自分で買ってほしいですね。ただ、町田は僕に興味がないんで多分読んでくれないと思います(笑)。
町田含め、自分からは誰にも渡してないんですよ。芸人が本を書くと「ご自由にどうぞ」的に楽屋に置いてあったりするんですけど、それも恥ずかしいんでしたくない。
目指すのは、漫才じゃ太刀打ちできないコンビ
――本を書くことで、お笑いや町田さんへの想いに変化はありましたか
今年もM-1に出るんで、自分へのプレッシャーになった気がしますね。予選で落ちたら「本書いてる場合じゃないだろ」ってなっちゃう。より漫才頑張らなきゃなって。
最終的には、漫才じゃ太刀打ちできないコンビになりたいんです。他の芸人から「ちょっとエバースには勝てないか」と思われるコンビになれるのが一番いい。
――最後に、この本を読んで欲しい人、そしてその人たちへメッセージをお願いします
「何かがやりたいけど見つかってないからとりあえずフリーターやってます〜」みたいな人とか、次の一歩に踏み出せてない人に読んでもらえたら。
いろいろ紆余曲折して今の人生にいると思うんですけど、今までの経験って意外に無駄じゃない。全部の経験を踏まえて、次のステージに行ってくれたらうれしいですね。






