「大量のカキを廃棄することになりました」。カキ漁師の衝撃的な告白その後の“まさかの展開”がYouTubeに投稿され、記事作成時点で合わせて32万8000回再生を突破しています。

牡蠣を5トン廃棄することになりました
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カキ漁師の衝撃的な告白と、その後の顛末

 投稿したのは、石川県の能登半島でカキ漁師をしている「しょうた」さん。YouTubeチャンネル「能登かき漁師 しょうた(@kaki_shota)」では、生産しているカキやおいしい食べ方、漁師ならではの知識などを発信しています。

 以前にもカキが持つ浄化能力を検証した実験が話題になりました(関連記事)。今回はそのカキを大量に廃棄することに……。量はおよそ5トンにものぼるとのこと。対象となるのは規格外のカキですが、どうして捨てなければならないのでしょうか。

カキを水揚げする様子
5トンのカキを廃棄します
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大量のカキを廃棄することになりました

 しょうたさんによると、ちょうど1年前、新規のお客さんから「能登半島地震後の復興のためにカキを広めたいから2万個売って」と依頼があったそうです。希望の価格は通常よりもはるかに安かったため当初は断ったものの、何度も依頼があり、最終的に規格外のカキを売ることで交渉が成立しました。

「能登の復興のために安く売って!」

 こうして2万個のカキを用意しましたが、1度には引き取れないと言われ、2000個ずつ10回に分けて納品することになりました。はじめの1~2カ月はきちんと入金がありましたが、あるとき連絡が途絶え、こちらから連絡したところ、無責任にも「やっぱりいらない」といわれてしまったそうです。

1~2カ月後「やっぱりいらない」

 その結果、しょうたさんは規格外のカキの在庫を大量に抱えることに。正規品のカキとして売ることもできず、さらにこの1年間は多忙を極めていたため、規格外のカキの処理や掃除をする時間がとれず、在庫のカキは海藻がたくさんついた状態になっています。

海藻がたくさんついた状態

 こうした事情から、しょうたさんは断腸の思いで、約5トンものカキをすべて廃棄することを決断。この日はその一部を水で洗い、ショベルへと移していきます。試しに洗ったカキの殻を開いて中身を確認してみると、身は栄養が十分に行き渡らず、水分が多くなった「水ガキ」の状態になっていました。

中を見ると水ガキでした

 この状態では、残念ながら食用として販売することはできません。さらに貝柱も薄いため、カキをむく練習用として使うことも難しいのだとか。ほかの活用方法を考えても、すべて砕いて釣りの撒き餌にするくらいだといいます。

カキを黙々とショベルへと移していく

 しかも、廃棄する場合はカキを殻ごと処分することになり、そのための費用までかかるそうです。育ててきたカキが売れないどころか、処分にもお金がかかるとは……。なんともつらい状況です。

1トンのカキ。海にはまだショベル4~5杯分のカキの在庫があります

その後、まさかの展開に

 それからしばらくたったある日、しょうたさんは事態が大きく動いたことを続編の動画で報告しました。なんと、あれほど廃棄するしかないと思われていたカキを、すべて出荷できることになったというのです。約5トンものカキが一体どのようにして廃棄を免れたのでしょうか。

 きっかけは、前回の動画を見た視聴者さんから「かぶせ釣り(カキなどの2枚貝で魚を釣る方法)用のカキを販売しているバラシスタさんに相談してみては?」というアドバイスをもらったことでした。

すべて出荷が確定!

 しょうたさんがバラシスタさんに「大量に廃棄する予定のカキを買っていただけないか」と相談したところ、すぐに取り扱ってもらえることになったそうです。バラシスタさんはもともと、かぶせ釣りに広島産のカキを使用していましたが、昨年は大不作だったため販売を中止しており、タイミングが合ったようです。

 こうして廃棄予定のカキを釣り用のエサとして買ってもらうことができました。しょうたさんは「これからも能登カキの生産を頑張るために大きな弾みとなりました。皆さま、ありがとうございました」と感謝の言葉で動画を締めくくっています。

ありがとうございました!
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「良かった良かった~」「祝完売」と安堵の声

 この投稿には「生産者の気持ちを考えてない……」「許せません」「大変な目に遭われましたね、本当に残念に思います」「心が痛い」「規格外でも美味しいのであれば食べたいです」「釣りのエサとして使いたいです」「カルシウムとタンパク質があるから、砕いたらいいたい肥になるね」など、なんとか別の形で活用できないかとアイデアを寄せる人も。

 その後、廃棄を免れてすべて出荷できることが伝えられると、「祝完売」「良かった良かった~」「すげえ…これがネット時代の口コミネットワーク」「これこそが本当に意味あるSNSの力なんだと思います」「地域を越えて繋がれるのはネットならでは」「捨てる神あれば拾う神ありですね」「ナイスアシスト」「素晴らしい世界線」「WinWinやんか」「本当に良かったです」など、感動や安堵の声が寄せられました。

 しょうたさんはYouTubeチャンネルの他、X(Twitter/@kaki_shota)とInstagram(@kaki_shota)、Webサイトも運営中。カキに関するさまざまな情報を発信しています。

画像提供:能登かき漁師 しょうた(@kaki_shota)さん

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