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20年もの間、リクガメを狭小住宅の屋上で飼育している投稿者が試行錯誤しながら作り上げた、屋上の設備や環境を紹介してくれる動画がYouTubeで話題です。動画は記事執筆時点で6万3000回以上再生されています。
屋上で20年飼育されているリクガメたち
動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「kamevito ch」(@kamevitoch4794)。2007年から自宅の屋上で放し飼いにしているギリシャリクガメの様子や、飼育のコツなどを紹介する動画を投稿しています。
今回話題を呼んだのは、20年もの間リクガメたちを放し飼いにしている、屋上の飼育設備を紹介してくれる動画です。試行錯誤を重ね、少しずつ改良を重ねてきたという飼育設備はリクガメの飼育だけでなく、屋上の維持管理にも役立っているとのこと。投稿者さん宅の屋上には、どんな秘密が隠されているのでしょうか……。
床材は天然芝とタイル
まずは床材の紹介からスタート。投稿者さんは石のような質感のタイルと天然芝を組み合わせて、屋上の床材として使っています。なんとこの床材にはリクガメだけでなく、屋上そのものを守る役割もあるそうで……?
投稿者さん宅の屋上はFRP防水ですが、その上で直接リクガメを飼育すると紫外線が当たり、防水層が劣化してしまいます。さらに掃除の際や物を落とした時などに傷が付き、防水層の寿命を縮めてしまうかもしれません。そこでタイルと天然芝を敷いて防水層を守るという形を取っていて、実際にこれまで大きなトラブルは発生していないそうですよ。
天然芝はリクガメたちにとって歩きやすく、時々かじることでくちばしの伸びすぎを防ぎ、繊維質の補給にもなるというメリットだらけのアイテムです。さらにそれだけではなく、実は屋上にある排水口の詰まり防止にも一役買っているのだといいます。
リクガメの飲み水にはフンや土、コケなどのゴミが混ざってしまうことがあります。その際は水を芝の上に捨てると水分だけが吸収されるので、ゴミを簡単に回収できるのです。さらにリクガメベビーのケージに使う赤玉土を芝の上でふるいにかければ、細かい土が目土の代わりにもなってくれます。芝はリクガメの足場とおやつ、フィルターという、複数の役目を果たしているのですね。
一方のタイルについては、リクガメが上を歩くことでツメが自然と削れるため、ツメの伸びすぎを防止する役割があります。ツメの削れすぎが心配だと感じる際は芝のスペースを増やしたり、プランターを置いたりして調整しているそうですよ。
またタイルは日差しが当たると暖まりやすい性質があるので、リクガメたちが甲羅干しをする際の最適な場所にもなっています。
熱中症対策に欠かせない日陰
屋外飼育の大きなメリットとしては、リクガメたちが太陽の光をたっぷりと浴びられるという点が挙げられます。しかし投稿者さんはそれと同じくらい暑さ対策も大切だと考えていて、屋上には必ずいつでも逃げ込める日陰を作っているのだとか。
まずは一例として、レンガブロックに板を乗せたシンプルな日陰を見せてくれました。日陰の下には土を入れたトレーが置いてあり、リクガメが体を冷やせるようになっています。
また日陰には、リクガメたちが体全体をつけられるくらい大きな水場も用意しています。水場は本来水を飲む場所ですが、本当に暑い日は自ら水につかり、体を冷やしている個体もいるのだとか。さらに熱中症対策として、飼育スペースには季節に合わせたサンシェードも設置しています。
オスとメスを分ける仕切り、小屋
投稿者さんは屋上にプランターとメダカのビオトープ、ベビー用のケージ、道具箱を並べて仕切り、繁殖期以外はオスとメスを完全に分けて飼育しています。プランターでは野草を育てていて、リクガメたちのおやつや旅行などで家を空ける際の非常食として活用しているとのこと。限られたスペースだからこそ、1つの設備に複数の役割を持たせることを意識しているそうですよ。
続いてふ化直後のベビーたちが暮らす木製のケージ、タンポポとオオバコを植えてある、食事と日光浴が同時にできるベビーたちの放牧場も見せてくれました。ベビーたちがいる施設から目を離す際はカラス対策のため、専用の網を設置しています。
最後はリクガメたちが暮らす小屋を紹介。小屋は木製のプランターを利用して作ったもので、側面には出入り口を開け、上には板を乗せて屋根にしています。床板は取り外せるようになっていて、掃除がしやすくなっている点にも注目です。
またギリシャリクガメは比較的乾燥した環境を好むため、床は少し浮かせて地面からの湿気の影響を受けにくくしています。さらに足の底には腐食を防ぐためのゴムが貼られており、リクガメにも飼育者にも優しい、たくさんの工夫が凝らされていることが伝わってきますね。
なお投稿者さんは屋外飼育の際は朝日が入り、午後には日陰になる場所が最適だと考えているため、リクガメたちの小屋は全て東向きに設置しています。
寿命40年を飼育する覚悟が必要
動画の最後にはリクガメたちと同様に屋外で飼育している、今年で29歳という実はリクガメよりも飼育歴が長い「バーバーチズガメ」も登場。バーバーチズガメはリクガメのために育てている植物を食べてしまう、カタツムリを食べるという大切なお仕事を任されています。
なおリクガメには多くの種類がありますが、どの種類も基本的に体が大きくなり、寿命も長い傾向にあります。投稿者さんが飼育しているギリシャリクガメも体重が最大で4キロ近くになり、その寿命は40年程だとされています。
リクガメをお迎えする際は寿命を迎えるまで飼育を続ける覚悟が不可欠なので、安易なお迎えは避けるようにしてください。投稿者さんは徹底的に管理を行い、広い庭で遊ばせて栄養たっぷりのエサを食べさせ、何不自由なく生活させることで、リクガメの飼育を続けることができています。
「この子たちも幸せだね」「大切に飼育されてますね」と反響
動画には「カメを“20年間放し飼い”する狭小住宅の屋上」「この子たちも幸せだね、屋上でも、広い場所でいるし、ストレスがたまらないし、元気に暮らせる」「子供の頃から大人になった今でもこの飼い方に憧れるんだよね。これができたら休日は何時間も見てられる。もう完璧過ぎて羨ましい」「憧れの飼育環境です、もとい共生ですね! 本当に素晴らしい!」「手間を惜しまず、大切に飼育されてますね」などの声が寄せられました。
投稿者さんはYouTubeチャンネル「kamevito ch」(@kamevitoch4794)の他、X(Twitter/@kamevito)でも情報を発信中。リクガメたちの様子や、飼育のコツなどを見ることができます。
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画像提供:YouTubeチャンネル「kamevito ch」(@kamevitoch4794)さん
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