農家の友人に分けてもらった“田んぼの土”を「飼育」する様子を捉えた動画が、2025年3月にYouTubeで話題に。その興味深すぎる内容が、ねとらぼの記事でも大きな反響を呼びました。今回ねとらぼ編集部は、続編も含めて3カ月後の様子まで公開された「土の飼育」について、投稿者の森こんにゃく(@morikonnyaku)さんに話を聞きました。

ヤバい土を手に入れた……飼育します
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田んぼの土を“飼育”したらどうなる……?

 森こんにゃくさんが行った“土の飼育”とは、水槽に水と一緒に入れて、エアレーションとヒーターを使って酸素を供給しながら水を温めた環境で、全体の変化を観察するというもの。春になると田んぼの土から発生する、さまざまな生き物たちの誕生の流れをカメラで捉えています。

こちらの「田んぼの土」を“飼育”してみることに
水槽に土と水を入れ、エアレーションとヒーター、水温計をセット
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土と水を入れた水槽で発生した生命たち

 水温が26度まで上がった10時間後に最初に姿を現したのは、サカマキガイ。次にヒルの仲間が1日後に現れ、その後タニシも見つかるなど、日がたつにつれて目で見える小さな生き物の数が増えていき、いろいろな生き物が土の中に潜んでいたことがわかりました。

 そして飼育開始から数日後、「生きた化石」と呼ばれることもあるカブトエビが泳いでいる姿がみられ、それからカブトエビの共食いを防ぐためにもエサを与えることにしました。

10時間後にはサカマキガイが姿を現しました
ヒルの仲間も現れました
いつの間にかタニシの姿も
小さなエビの幼生らしき生き物の姿が
カブトエビのようです
完全にカブトエビの形になっていました
くたくたになるまでゆでた小松菜が大好物な様子
とっても立派な姿になりました!

観察開始から1カ月後

 加熱した小松菜などを日々与えながらカブトエビの観察を続け、生まれてから3週間がたつころになると、立派に大きく成長した姿をみせてくれました。2025年5月末ごろに投稿された続編動画では、寿命が1~2カ月といわれるカブトエビの飼育・観察を、その最期のときまで継続し、カブトエビがいなくなって約4週間後にはミジンコが大量発生したことを報告していました。

 ちなみにこの水槽には自宅で飼っていたドブガイも入れており、その後はドブガイが暮らす場所として引き続き使っていくと伝えていました。

田んぼの土から生まれてきた生物がこんなにデカくなった
続編の動画で土の“その後”を報告しています
ドブガイも飼育することに
約1カ月でこのサイズ!
エサに覆い被さって食事
この日が最後となった
どうにかエサは食べられる
エサに反応しない……
約2カ月を生き抜いた
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「こんなデカいカブトエビ初めて見た」「感動です」と大反響

 たくさんの命が生まれ、土に還り、そのたびに水槽内の光景が変化していった“田んぼの土の飼育”風景。約3カ月間、本気で実行した結果観察することができたこの貴重な映像には、「土の中からこんなに生物が生まれるなんて感動です」「素晴らしい自然の生命力ですね」「カブトエビの一生見られたの初めてで面白かった」「こんな小さな水槽の中にものすごい生物の生命の営みがあるんですね」など、ワクワクして心打たれた人の声が多数寄せられました。

ミジンコ大量発生!
ドブガイ用の水槽として使うことに
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森こんにゃくさんにその後の“土”について聞いた

 話題になった同シリーズの動画は、2本合わせて218万再生を突破(記事執筆時点)。企画から1年以上が経過した今、あの田んぼの土を入れた水槽はどうなったのか、ねとらぼ編集部が森こんにゃくさんにお話を聞きました。

――当時、「土を飼育してみよう」と思ったきっかけをあらためて教えてください

森こんにゃくさん:毎年、近所の田んぼの水入れが終わると、数日前まで土だった田んぼが小さな生き物であふれかえります。いったいどのように土から生き物たちが誕生して、どのように増えていくのか。そして、どのように成長していくのかを観察したくなりました。

――約3カ月間観察を続けた中で、一番印象に残っている出来事や予想外だった発見は何ですか?

森こんにゃくさん:水をいれて温めると、ものの数時間で小さな生き物たちが水の中で誕生し始めました。そして、その後はすごい速さで成長して小さな命が回っていきます。「田んぼの土」のパワーに驚きました。

――水槽や田んぼの土は現在どのような状態でしょうか?

森こんにゃくさん:そのまま田んぼの土がカラカラになって置いています。

――もう一度“土を飼育”するとしたら、挑戦してみたいことはありますか? また、今後“飼ってみたい”と思っている生き物やモノはありますか?

森こんにゃくさん:このカラカラになってしまった田んぼの土に、もう一度水を入れてみたい。あのときいなくなったミジンコやカブトエビやヒルはまた出てくるのか? 観察したいと思います。

(了)

 生き物大好き一家のお父さんである森こんにゃくさん。YouTubeチャンネル「森こんにゃく(@morikonnyaku)」の登録者数は50万人を超える人気で、7月27日には初書籍『図鑑いきもの飼ってみた カマキリを黄色い世界で育てたら、どうなる?』がKADOKAWAから発売されました。こちらは身近な生き物を実際に“飼ってみた”リアルな様子を紹介しつつ、自由研究などに使えるアイデアも収録。観察中に生まれた疑問には専門家の先生陣が分かりやすく回答しており、生き物をより深く知ることができる一冊となっています。

 さまざまな生き物の飼育風景や生物採集の様子はYouTubeチャンネルの他、Instagram(@morikonnyaku)とX(Twitter:@morikonnyaku)でも発信しています。

動画提供:YouTubeチャンネル「森こんにゃく(@morikonnyaku)

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